AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
河口湖への1泊2日の旅行、「白糸の滝」の次に「忍野八海」へ訪れました。
山梨県南都留郡忍野村に佇む「忍野八海」は、富士山の伏流水が生み出した神秘的な湧水池群です。
2013年に富士山の構成資産として世界文化遺産に登録されたこの場所は、国の天然記念物や全国名水百選にも選ばれており、まさに日本が誇る自然の宝庫と言えます。
私たちが河口湖1泊2日旅行で訪れた忍野八海の魅力を、詳細な観光情報と共にお伝えします。
この旅の臨場感はYouTube動画でチェック!


今回の撮影機材
今回使用した撮影機材は以下です。
今回、ソニーα7cⅡ をメインに動画撮影をしました。
一眼カメラでの動画撮影は静止画とはまた違った勉強が必要です。
一眼カメラのジンバルは持っていないので、歩き撮りをしたい場合に DJI Osmo Pocket 3 が活躍します。
3軸ジンバルのカメラなので、手振れはかなり抑えられます。
レンズは直近に購入した SONY FE 20-70mm F4 G 1本で撮影しました。
このレンズは珍しい広角側20mmスタートの標準ズームレンズで、動画撮影には最強です。
また、奥様は「VLOGCAM ZV-1 II」で撮影しています。
「VLOGCAM ZV-1 II」での撮影動画も所々に挟んでいます。
動画の色調整は難しいですね。
特に違うカメラ間の色味の合わせ方は本当に難しいです。
カラーコレクション・カラーグレーディングは以下の本で勉強を始めたばかりです。
う~ん、奥が深い…


- カメラ
ソニーα7cⅡ
DJI Osmo Pocket 3
VLOGCAM ZV-1 II
- レンズ
SONY FE 20-70mm F4 G
- マイク
ソニー ECM-G1
- NDフィルター
K&F Concept 72mm 可変NDフィルター ND2-ND32
- NDフィルターアダプターリング
FOREGA NDクイックリリーススイッチ ブラケットレンズフィルター
- カメラストラップ
PeakDesign(ピークデザイン) スライドライト ネックストラップ
- カメラバッグ
VANGUARD VEO ADAPTOR S41 GY
- その他
ソニー予備バッテリー
河口湖1泊2日旅の「白糸の滝」の次に忍野八海へ
私たちの河口湖旅行は、まず白糸の滝を訪れた後、忍野八海へと向かうことにしました。
なぜならこの日は曇り空で富士山が見えなかったからです。
富士山が見えなくても楽しめるところ、という観点で忍野八海を選択しました。
白糸の滝で富士山の雪解け水が織りなす美しい滝の景色を堪能した後、次なる目的地である忍野八海への期待が高まりました。
どちらも曇りで富士山が見えない日でも富士山の恵みを感じられる場所であり、連続して訪れることで富士山の自然の豊かさをより深く感じることができます。
白糸の滝からの道順
白糸の滝から忍野八海までの道のりは、車で約30分程度の距離です。
国道139号線を北上し、河口湖方面へと向かいます。
道中は富士山の美しい景色を眺めながらのドライブが楽しめ、特に天気の良い日には富士山の雄大な姿を間近に感じることができます。
ナビゲーションシステムを使用する場合は、「忍野八海」または「山梨県南都留郡忍野村忍草」と入力すると正確な場所が表示されます。
中央自動車道河口湖ICからは約20分、東富士五湖道路山中湖ICからは約10分でアクセス可能です。
駐車場情報と混雑対策
オーバーツーリズムで駐車場は混雑しているので要注意
忍野八海は近年、国内外からの観光客が急増し、いわゆる「オーバーツーリズム」の状態となっています。
特に駐車場の確保が困難で、観光シーズンや週末には長時間の駐車場待ちが発生することも珍しくありません。
この問題は地元住民の生活にも影響を与えており、観光客は事前の準備と配慮が必要です。
混雑を避けるためには、早朝の時間帯(午前8時頃)や平日の訪問がおすすめです。
ただ、我々は平日の金曜日に行きましたが、それでも凄い混雑でした。
できれば公共交通機関の利用も検討し、富士急行線河口湖駅からバスでのアクセスも可能です。
今回、私たちは菖蒲池の近くの民間の駐車場に駐車
私たちが訪れた際は、菖蒲池の近くにある民間の駐車場を利用しました。
この駐車場は忍野八海の中心部に位置し、八つの池を効率よく巡るのに最適な立地です。
駐車場から菖蒲池までは徒歩1分程度で、他の池へのアクセスも良好です。

駐車料金:500円/回
利用した民間駐車場の料金は500円(1回あたり)でした。
駐車場横のポストにお金を入れる感じで、駐車場に管理人はおらず、完全に人の善意が前提になった仕組みです。
忍野八海周辺には複数の民間駐車場が点在しており、料金は300円から1000円程度と幅があります。
時間制限がない駐車場がほとんどですが、観光シーズンには料金が変動することもあるため、事前に確認することをおすすめします。
忍野八海大林駐車場、忍野八海池本駐車場、忍野八海南口駐車場などの主要な駐車場があり、それぞれ普通車約120台、大型観光バス約20台を収容可能です。
忍野村観光協会の「忍野八海周辺マップ」を貼っておきますので、参考にしてください。

忍野八海とは
忍野八海は、富士山の伏流水に水源を発する8つの湧水池の総称です。
その名前は「八つの小さな海」を意味し、古くから神聖な場所として信仰の対象となってきました。
現在では、その美しさと神秘性から多くの観光客を魅了する山梨県を代表する観光地となっています。

忍野八海ができた歴史
忍野八海の歴史は古く、その起源は約1200年前にさかのぼります。
延暦19年(西暦800年)の富士山大噴火により、当時この地域に存在していた「宇津湖」という巨大な湖が溶岩によって二分され、忍野湖と山中湖に分かれました。
その後、忍野湖は徐々に水を失い干上がり、現在の忍野村となったのです。
江戸時代には、富士山信仰の開祖である長谷川角行によって霊場として整備され、「江戸八百八講」と呼ばれるほど多くの富士講信者が訪れました。
各池には八大竜王が祀られ、それぞれに竜王名と和歌が刻まれた石碑が建立されています。
昭和9年(1934年)には国の天然記念物に指定され、昭和60年(1985年)には環境庁から全国名水百選に選定されました。
そして平成25年(2013年)には、富士山の構成資産として世界文化遺産に登録されるという栄誉を得ました。
八つの池の詳細解説 他
鏡池:富士山を映す神秘の鏡
鏡池は、その名の通り富士山の姿が鏡のように美しく映ることから命名されました。

古くは「鰶(このしろ)池」とも呼ばれていたこの池には、すべてのことの善悪を見分けるという興味深い伝説があります。
池の水面は非常に静かで、風のない日には富士山の姿が完璧に水面に映し出されます。
この光景は多くの写真家や観光客を魅了し、忍野八海を代表する絶景の一つとして親しまれています。
我々が訪れた日は曇りで、富士山は雲の向こうに隠れていました。

7月に富士山が見える日数は、平均して月に5〜10日程度と言われています(場所や年によって変動あり)。
なので仕方ないかなぁとは思っています。


中池:圧倒的な透明度が誘う深淵
中池は忍野八海エリアに位置していますが、実は忍野八海の8つの池には含まれていません。
これは中池が人工的に造られた池であるためです。
それでも観光客が最も訪れる池となっており、その理由は圧倒的な透明度と美しさにあります。
水深は10メートルと忍野八海の他のどの池よりも深く、透明度は非常に高いため、周囲に立つ人々の姿が鮮明に水面に映り込みます。
晴れた日の水の青色の美しさは、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景です。











湧池:豊富な湧水量を誇る、忍野八海の中心
湧池は忍野八海を代表する池であり、珪藻土からなる水中洞窟からの湧水量は八つの池の中で最も豊富です。
セキショウモなどの水草が豊富に繁茂し、それらが水の流れに揺らめく様子は神秘的な美しさを醸し出しています。
興味深いことに、1983年には宇宙で雪を作る実験にこの湧池の水が使用されました。
これは湧池の水質の純度と特性が科学的に高く評価されていることを示しています。
池の周囲には金色の鱒が悠々と泳ぐ姿を見ることができ、訪れる人々に自然の豊かさを実感させてくれます。
土産物屋が立ち並び、向かいには水車小屋があります。




濁池:奥の清流へと誘われる池
濁池は湧池に隣接し、阿原川に注いでいる美しい景観を持つ池です。
その名前とは裏腹に、実際の水は非常に清澄で透明度が高く、濁りは全く見られません。
この名前の由来には興味深い伝説があります。
昔、みすぼらしい身なりの行者が一杯の水を求めて村を訪れましたが、村人に断られてしまいました。
すると、それまで清らかだった池の水が濁ってしまったという言い伝えがあります。
この伝説は、他者への思いやりや慈悲の心の大切さを教えてくれる教訓的な意味を持っています。






阿原川:人手の少ない清流
阿原川は忍野八海の池々を結ぶ清流で、多くの観光客で賑わう中心部から少し離れた場所に位置しています。
そのため、人影もまばらで、静寂の中で自然の音を楽しむことができる穏やかな場所です。
濁池から奥に進むとその清流は静かで、むしろこっちの方がゆったりと自然を楽しむことができます。
川のすぐそばには昔ながらの水車小屋があり、のどかな田園風景を演出しています。
この水車小屋は忍野八海の歴史と文化を感じられる重要な建造物で、多くの写真愛好家に愛されています。















私たちが訪れた際は、川のすぐそばの木の幹で可愛らしいクワガタに遭遇しました。

都市部では出会うことの少ない昆虫との出会いは、自然の豊かさを改めて実感させてくれる貴重な体験でした。
小さな発見にも心が癒されるひとときでした。
お釜池:小さな窪みに宿る神秘の青
お釜池は、釜の中に熱湯が沸騰するように湧水する形状からその名前が付けられました。
小さな池ですが、その美しさは他の池に劣らず、特に青い水の色合いが印象的です。
池の底からは絶え間なく湧水が上がってきており、その様子を間近で観察することができます。
水温は年間を通じて13度前後と一定しており、この安定した水温が豊かな水生植物の生育を支えています。




銚子池:水底から湧き上がる奇跡の泉
銚子池の名前は、酒を注ぐ銚子の形に由来すると言われています。
この池の最大の特徴は、池の底の砂地から水が湧き上がる様子がはっきりと見えることです。
湧水が砂を舞い上げながら上昇する光景は、まさに自然の奇跡と呼ぶにふさわしい美しさです。
湧池から阿原川沿いの草地の中にひっそりと佇むこの池は、四番霊場として縁結びの池と伝えられています。
静寂な環境の中で湧水の神秘を感じることができる、特別な場所です。


底抜池:一番昔の風景を保つ神秘の池
底抜池は資料館の中に位置し、忍野八海の中では最も昔の風景を保っている池です。
お釜池と底抜池は地底で水脈がつながっていると言われており、地下水系の神秘的なつながりを感じることができます。
この池は他の池と比べて観光客の立ち入りが制限されており、そのため自然本来の姿を保持しています。
資料館では忍野八海の歴史や地質学的な情報を学ぶことができ、より深い理解を得ることができます。
今回、我々は訪れませんでした。
出口池:離れた場所の北極星
出口池は忍野八海の中でこの池だけが離れた場所にあり、一番霊場として位置づけられています。
他の七つの池が北斗七星を表すのに対し、出口池は北極星を意味しているとされています。
溶岩塊の下から湧水があり、桂川の水源の一つとなっています。
この池は忍野八海の中でも特に神聖視されており、富士講の人々にとって重要な霊場として崇められてきました。
徒歩約20分と離れているので、今回は行きませんでした。
再び中池へ:世界遺産が育む命の輝き
八つの池を巡った後、再び中池に戻ると、その美しさが一層際立って感じられます。
富士山の伏流水が約20年という長い時間をかけて地中を流れ、この地に湧き出した奇跡の水。それは世界遺産という価値を持つ、かけがえのない自然の贈り物です。
中池の周囲には多くの観光客が訪れますが、その透明度の高さと美しさは何度見ても感動を与えてくれます。
ここで感じる自然の神秘は、私たちに環境保護の大切さと、この美しい景観を未来に継承する責任を教えてくれます。
出す景観の美しさに、改めて感銘を受けました。




この人だかりの正体は?

龍の口から出ている水を汲んでました。





菖蒲池
菖蒲池は鏡池の東側にあり、大人の背丈ほどに成長したショウブ(サトイモ科)と外来種であるキショウブ(アヤメ科)等の植物がみられます。
伝説によると、この菖蒲を身体に巻くと病気が治るといわれています。
昔、この池の近くで暮らす若夫婦がいて、夫が肺病にかかってしまいました。
妻はできるだけの力を尽くして食事や医薬の世話をしましたが、夫の病は重くなるばかりでした。
妻はもう神仏に助けを求める以外にないと考え、この池の水を浴びて身を清め、一心不乱に祈願しました。
すると、ちょうど37日目に「池の菖蒲をとって夫の身に巻けば、夫を苦しめている病魔は必ず退散する」という神のお告げを聞き、そのとおりにすると1か月もたたないうちに快復しました。
我々が訪れた日は、菖蒲は咲いておらず、なんとも寂しい感じの池でした。
なので写真も撮りませんでした…
旅の感想
あいにく私たちが訪れた日は曇りで富士山は見えませんでしたが、そんな天候でも忍野八海の魅力は十分に感じることができました。
神秘的な水の里という表現がぴったりの、心に残る美しい場所でした。
富士山の雪解け水が長い年月をかけて湧き出す「富士の伏流水」に水源を発する忍野八海は、国の天然記念物や全国名水百選にも選ばれている、まさに奇跡の泉です。
その水は約20年という時間をかけて地中の不透水層という溶岩の間でろ過され、澄み切った美しい水となって私たちの前に現れます。
透明度抜群の「中池」では、その深さと美しさに圧倒されました。
金色の鱒が泳ぐ「湧池」では、自然の豊かさと生命力を実感しました。
八つの池それぞれが異なる表情を見せてくれ、どの池も独特の魅力を持っています。(我々が行ったのは6つの池)
観光客で賑わうエリアだけでなく、奥に進むと人影もまばらな、息をのむほど美しい清流が流れていました。阿原川の静寂な流れは、都市部では味わうことのできない自然の音を聞かせてくれます。
川のすぐそばの木の幹で可愛いクワガタにも遭遇しました。このような小さな発見も、自然豊かな忍野八海ならではの体験です。都市部では出会うことの少ない昆虫との出会いは、自然の多様性と豊かさを改めて実感させてくれました。
次回は新倉山浅間公園へ
忍野八海の美しい湧水群を堪能した後、私たちの次の目的地は新倉山浅間公園です。

河口湖の南東にある「河口湖パークホテル」に宿泊し、その翌日の最初に訪れました。
新倉山浅間公園は、五重塔と富士山が同時に望める絶景スポットとして有名で、特に桜の季節や紅葉の季節には多くの観光客が訪れます。
忍野八海で富士山の恵みを間近に感じた後、今度は少し離れた場所から富士山の雄大な姿を眺めるという、異なる角度からの富士山体験を楽しむことができます。
今回の旅で、私は日本の自然の奥深さと、その美しさに改めて魅了されました。
富士山周辺には、まだまだ訪れるべき素晴らしい場所がたくさんあります。
これからも、私の旅の記録を通して、皆様に日本の隠れた魅力を発信していきたいと考えています。
次回の新倉山浅間公園の記事も、どうぞお楽しみに!
まとめ
忍野八海は、富士山の伏流水が生み出した奇跡の湧水群として、その美しさと神秘性で多くの人々を魅了し続けています。
世界文化遺産の構成資産、国の天然記念物、全国名水百選という三つの価値を併せ持つこの場所は、日本の自然と文化の素晴らしさを象徴する貴重な観光地です。
八つの池それぞれが持つ独特の魅力と伝説、そして富士山の恵みを直接感じることができる体験は、訪れる人々に深い感動と自然への敬意を抱かせます。
オーバーツーリズムという課題はありますが、事前の準備と適切な時間帯の選択により、この美しい場所を十分に楽しむことができます。
河口湖周辺の観光において、忍野八海は必見のスポットです。
白糸の滝から始まり、忍野八海で富士山の恵みを体感し、新倉山浅間公園で富士山の雄大な姿を眺めるという一連の流れは、富士山の多面的な魅力を存分に味わうことができる理想的な観光ルートと言えるでしょう。
私たちの忍野八海体験は、天候に恵まれなかったにも関わらず、その神秘的な美しさと自然の力強さに深く感動させられました。
これから忍野八海を訪れる皆様にも、この特別な場所での素晴らしい体験を心よりお祈りしております。
最後に、この美しい自然環境を未来に継承するため、訪れる際は環境保護への配慮を忘れず、責任ある観光を心がけることが重要です。
忍野八海の神秘的な美しさが永続的に保たれることを願い、今回の旅行記を締めくくらせていただきます。
動画で臨場感を、ブログで詳細な情報を楽しんでください!
最近動画をやり始めて思うのは、旅の思い出は写真よりも動画の方が鮮明に蘇ってくる、ということです。
実際にその場で見ていた景色よりも動画で観た方が奇麗だったりもします。
写真だと最近はアルバムも作成しないけど、動画だとYoutubeで気楽に観れるので旅の振り返りには最適です。
今後も「カメラ」カテゴリーでは、旅の思い出やカメラ機材などのブログを随時更新していきます。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!







































※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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