【尾道 観光ガイド】心ほどける瀬戸内の絶景旅|千光寺展望・尾道の夜景は綺麗!|オノミチ・オレンジ

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尾道 しまなみ海道 サムネイル

AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。

坂の街、映画の街、猫の街――。

数々の呼び名を持つ広島県の「尾道」。

瀬戸内海に面したこの美しい港町は、古くから多くの旅人や文豪たちを魅了し続けてきました。

尾道水道を行き交う渡船の汽笛、迷路のように入り組んだ路地、そして山頂から見下ろす箱庭のような絶景。

今回は、岐阜から車で約5時間。

はるばる瀬戸内の風を感じに、尾道へと車を走らせました。

高速道路の長い旅路の果て、目の前に現れたのは穏やかな海と、それに寄り添うように広がる温かい街並みでした。

この記事では、YouTube動画「【尾道×しまなみ】心ほどける瀬戸内の絶景旅」ではお伝えしきれなかった詳細な情報や歴史的背景、そして現地で感じた空気感を余すことなく綴っていきます。

尾道観光を計画されている方にとって、少しでも旅のヒントになれば幸いです。


この旅の臨場感はYouTube動画でチェック

   

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目次
yacchi
家電製品アドバイザー(AV情報家電) エグゼクティブ等級
オーディオ歴40年以上。
ホームシアター歴15年以上。
AV情報家電製品アドバイザーの資格を持つAV情報家電の専門家です。
2chのピュアオーディオで音楽を、サウンドバーでホームシアターを楽しんでいます。
コストパフォーマンスにはこだわりがあり、安価な製品でも徹底的に音質を向上させる策を試行錯誤しています。
オーディオ・ビジュアル(AV)ライフの楽しみの輪を広げたいと思っています。

今回の撮影機材

今回使用した撮影機材は以下です。

今回、ソニーα7cⅡ をメインに動画撮影をしました。

一眼カメラでの動画撮影は静止画とはまた違った勉強が必要です。

一眼カメラのジンバルは持っていないので、歩き撮りをしたい場合に DJI Osmo Pocket 3 が活躍します。

3軸ジンバルのカメラなので、手振れはかなり抑えられます。

レンズは直近に購入した SONY FE 20-70mm F4 G  1本で撮影しました。

このレンズは珍しい広角側20mmスタートの標準ズームレンズで、動画撮影には最強です。

また、奥様は「VLOGCAM ZV-1 II」でも撮影しています。

今回は、DavinciResolve20 Studio(有償版)で動画編集

最近、私が今まで使っていたFilmoraは、10bit 4:2:2 で撮影した動画データは取り込めますが、Filmora内部では8bitになってしまっていることを知りました。

これでは、せっかく10bitで撮影してもあまり意味がない…。

なので、前回、DavinciResolve20の無償版を使って動画編集してみました。

DavinciResolve20の無償版には制約が色々とあって、まず10bit 4:2:2のファイルは読み込みできません。

また、無償版だと10bitでの書き出しができません。

なので、思い切ってDavinciResolve20 Studio(有償版)を購入しました。

そこで今回は、S-log3 50M 10bit 4:2:2 で撮影した素材を取り込みました。

Log撮影も2回目になりました。

Log撮影も結構、難度が高いです。

私の使用している一眼ミラーレスカメラ ソニーα7CⅡのBASE ISO感度は、800と3200です。

このISO感度に合わせようと思うと、日中の撮影では大体露出オーバーになってしまいます。

そこで普段使っている「NDフィルター(NiSi 可変NDフィルター TRUE COLOR VARIO ND2~32)」とは別に、

このNDフィルターの上にかぶせて使用できる「NiSi 動画撮影用フィルター SWIFTシステム ND16」 を購入しました。

これで安心して日中の撮影ができます。

   

また、Log撮影していると、ピンボケになることが多い気がします。

カメラのモニターは小さいので、一見ピントが合っているように見えても、いざPCで画像を確認してみると、結構ボケてたりします。

Log撮影時は色が非常に薄い状態で撮影されるので、そのせいかな?とも思っています。

モニター上はガンマ表示アシストをオンにして、Rec.709の状態にしています。

これが最近、Log撮影時の悩みです。

あらためてDavinciResolveの色編集が凄すぎる!と実感しました。

本当にFilmora以上にかなり色味にこだわることができます。

とはいっても、まだまだ動画の色調整は難しいですね。奥が深すぎます。

まだまだトライアンドエラーで勉強中です。

DavinciResolveとFilmoraの違いは、また別の記事に書きますね。

カラーコレクション・カラーグレーディングは以下の本で勉強を始めではいます。

しかし、「カラーコレクションハンドブック」は非常に難解で、中々スッと理解できない。

う~ん、難しい…

著:Alexis Van Hurkman
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編集:内閣府認定 公益社団法人 色彩検定協会
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1. 尾道市役所:海に浮かぶ船のような新名所

     
尾道に到着したのは13時半過ぎ。

車をホテルの駐車場に停め、はやる気持ちを抑えながら徒歩で街の散策を開始しました。

まず立ち寄ったのは、海沿いに堂々とそびえ立つ「尾道市役所」です。

一見すると「これが市役所?」と驚いてしまうほどモダンなデザイン。

まるで瀬戸内海に浮かぶ大きな客船のような外観をしています。

それもそのはず、この庁舎は尾道水道の景観に調和するように設計されており、建築設計の大手「日建設計」が手掛けたものだそうです。

コンセプトは「海に浮かぶ船」。

建物の曲線美やガラス張りの開放的なデザインは、造船の街・尾道のアイデンティティを見事に表現しています。

1階や2階、そして屋上には誰でも自由に入れる展望テラスが設けられており、そこからの景色はまさに絶景。

目の前をゆっくりと行き交う船、対岸の向島の緑、キラキラと輝く海面。

市役所から眺めるこの景色だけで、「ああ、尾道に来たんだな」と実感させてくれます。

観光のスタート地点として、あるいはちょっとした休憩スポットとして、ぜひ立ち寄ってみてください。

2. 尾道ラーメン 一(はじめ):体に染み渡る醤油の旨味

    
尾道といえば、やはり「尾道ラーメン」は外せません。

当初の予定では、有名な人気店「丸ぼし」に行こうと考えていました。

しかし、お店の前に到着すると、13時過ぎにもかかわらず長蛇の列が…。

限られた観光時間を有効に使うため、今回は泣く泣く断念しました。

そこで訪れたのが、近くにあった「尾道ラーメン 一(はじめ)」です。これが結果的に大正解でした。

尾道ラーメンの特徴と歴史

ここで少し、尾道ラーメンの基本知識をおさらいしておきましょう。

尾道ラーメンの歴史は古く、戦前から「中華そば」として親しまれてきたと言われています。

その最大の特徴は、以下の3点に集約されます。

  • 醤油ベースのスープ: 瀬戸内の小魚で出汁をとった、あっさりとしつつもコクのあるスープ。
  • 背脂ミンチ: スープに浮かぶ大粒の豚の背脂。これが甘みとコクを加えます。
  • 平打ち麺: スープがよく絡む、少し幅広の麺。

実食レポート

私が注文したのは、定番の「尾道ラーメン(並)」。

湯気とともに立ち上る醤油の香ばしい匂いが食欲をそそります。

スープを一口飲むと、濃厚な醤油の旨味がガツンと来ますが、後味は意外なほど優しく、スッキリとしています。

そして、スープをしっかりとまとった細めの麺(このお店はやや細めの印象でした)をすするたびに、口の中に幸せが広がります。

特筆すべきは背脂の存在感。

見た目はこってりしていそうですが、決してしつこくなく、スープの塩味をまろやかに包み込んでくれます。

長時間の運転で疲れた体に、醤油の旨味がじわじわと染み込んでいく感覚。

地元の味に出会えた、至福のランチタイムとなりました。

3. 千光寺ロープウェイ:空から眺める尾道の箱庭

     
お腹も満たされたところで、いよいよ尾道観光のハイライト、千光寺山を目指します。

「尾道ラーメン 一」から北へ向かい、レトロな雰囲気漂う本通り商店街を突っ切っていきます。

    
     
国道2号線を右に曲がり、ガード下をくぐると「千光寺ロープウェイ」の看板が見えてきました。

    
      
尾道観光の王道ルートは、ロープウェイで山頂まで登り、そこから歩いて下りながら各スポットを巡るというもの。

私たちもそのルートを選びました。

ゴンドラに乗り込み、ゆっくりと上昇していくと、視界が一気に開けます。

眼下に広がる瓦屋根の家々、細い路地、そして尾道水道。

高度が上がるにつれて、まるで地図を見ているかのように街の全貌が明らかになっていきます。

ガイドさんの案内を聞きながら、約3分間の空中散歩を楽しみました。

4. 新展望台「PEAK(ピーク)」:2022年オープンの新名所

      
ロープウェイを降りてすぐの場所にあるのが、2022年3月にリニューアルオープンしたばかりの千光寺公園頂上展望台、愛称「PEAK(ピーク)」です。

以前の展望台も味がありましたが、新しくなったPEAKは洗練されたモダンなデザインが特徴的。

全長約63メートルの細長い展望デッキへと続く円形のスロープが、とてもフォトジェニックです。

このデザインは、尾道の景観に溶け込むよう配慮されており、橋梁のような軽やかさを感じさせます。

   
     
展望デッキの先端に立つと、そこには息をのむようなパノラマが広がっていました。

「The 尾道!」と叫びたくなるような、ガイドブックで見たあの景色そのものです。

すぐ目の前に迫る向島、その奥に連なる因島や生口島などの島々、そして穏やかな瀬戸内海。

左手には尾道大橋や新尾道大橋も見渡せます。

遮るものが何もない開放感の中で、海風を感じながら眺める瀬戸内の多島美は、まさに「心ほどける」瞬間でした。

向島がすぐ近くに見えます

5. 文学のこみち:巨岩に刻まれた文人たちの魂

     
展望台からの絶景を堪能した後は、歩いて下山していきます。

その道中に整備されているのが「文学のこみち」です。

    
    
ここは、千光寺山の山頂から中腹にかけて続く遊歩道で、1965年(昭和40年)と1969年(昭和44年)の2期にわたって尾道青年会議所によって整備されました。

沿道には、尾道にゆかりのある作家や詩人25名の名作の一節が、自然の巨岩に刻まれています。

特に有名なのが、林芙美子の『放浪記』の一節です。
「海が見えた。海が見える。五年振りに見る尾道の海はなつかしい」

この石碑の前に立つと、実際に眼下に海が広がり、当時の彼女の心情とシンクロするような感覚を覚えます。

他にも、志賀直哉、正岡子規、松尾芭蕉など、そうそうたる文人たちの言葉が点在しています。

木漏れ日の中で、文学の香りを感じながらゆっくりと坂道を下っていく時間は、とても贅沢なひとときでした。

この木が、何か動物に見えます
ここからの眺めも素晴らしい!
大きな岩の間を抜けていきます
すぐ近くには、さっき乗った千光寺ロープウェイが

6. 千光寺:断崖に建つ祈りの聖地

      
「文学のこみち」を抜けると、朱塗りの本堂が印象的な「千光寺(せんこうじ)」に到着します。

ここは尾道を代表する古刹であり、観光の中心的スポットです。

この階段を下りると千光寺です

千光寺の歴史

千光寺の歴史は非常に古く、寺伝によると平安時代初期の大同元年(806年)に弘法大師(空海)によって開基されたと伝えられています。

中興は多田満仲公とされ、古くから人々の信仰を集めてきました。真言宗系の単立寺院です。

見どころと特徴

  • 赤堂(本堂): 断崖絶壁にへばりつくように建てられた舞台造りの本堂は「赤堂」と呼ばれ、その鮮やかな朱色は尾道の緑によく映えます。ここからの眺望も素晴らしく、尾道市街を一望できます。
         
  • 本尊・千手観世音菩薩: 「火伏せの観音」として知られる秘仏で、33年に一度しか御開帳されません。聖徳太子の作とも伝えられています。
           
  • 玉の岩伝説: 本堂の横にある巨大な岩の頂には、かつて光り輝く宝玉があったと言われています。その光は夜の海を照らし、航海する船の目印になっていたとか。この伝説が「千光寺」という名前の由来になったとも言われています。
昔、玉の岩の宝珠または太陽、月の光を鏡のように反射させていたと伝えられており、鏡には神が宿るという信仰の対象であったと言われています。

7. 鼓岩(ポンポン岩):不思議な音色が響く巨石

      
千光寺の境内の中でも、特にユニークな体験ができるのが「鼓岩(つづみいわ)」、通称「ポンポン岩」です。

   
    
この岩は、千光寺山にある巨石群の一つで、岩の上にある特定の場所を小石で叩くと「ポンポン」と鼓のような乾いた音がすることから名付けられました。

実際に私も備え付けのハンマー(小石)で叩いてみましたが、本当に中が空洞になっているかのような、軽やかな音が響いて驚きました。

      
また、岩の表面にはノミの跡のようなものが残っています。

これは、大阪城築城の際に石垣として切り出そうとした跡だと言われています。

歴史のロマンと自然の不思議が同居する、興味深いスポットです。

鼓岩の上から観た景色

8. 天寧寺三重塔:尾道のランドマーク

     
千光寺からさらに坂道を下っていくと、街のシンボルとも言える美しい塔が見えてきます。

「天寧寺(てんねいじ)三重塔」です。

歴史的背景

この塔は、1388年(嘉慶2年)に足利義詮が建立したもので、国の重要文化財に指定されています。

実は、建立当初は「五重塔」でした。

しかし、江戸時代の1692年(元禄5年)、上部の二層が老朽化したため取り除かれ、現在の三重塔の姿になったという数奇な運命を持っています。

建築美と景観

建築様式は「唐様(からよう)」と呼ばれるもので、反り返った屋根のラインが非常に優美です。

この三重塔越しに見る尾道水道と尾道大橋の景色は、ポスターやガイドブックの表紙にも頻繁に使われる、まさに「尾道を代表する風景」です。

夕暮れ時、シルエットになった塔と瀬戸内の夕焼けのコントラストは、言葉を失う美しさです。

9. 猫の細道:路地裏のアートと猫たち

      
天寧寺三重塔から艮神社の東側にかけて続く、約200メートルほどの細い路地。

そこが通称「猫の細道」です。

ここは、1998年から尾道在住の招き猫作家・園山春二氏が、丸い石に猫を描いた「福石猫(ふくいしねこ)」を路地に置き始めたことから始まりました。

現在では数百個以上の福石猫が置かれているそうで、それぞれ表情が異なり、見ているだけで癒されます。

古民家を改装したカフェや美術館、小物屋さんが点在しており、まるでジブリ映画の世界に迷い込んだような不思議な空間です。

宮沢賢治の童話を思わせるようなファンタジックな雰囲気があり、猫好きにとってはたまらない「聖地」となっています。

ただ、私が訪れたのは午後だったためか、残念ながら本物の猫ちゃんたちには出会えませんでした。

猫たちは気まぐれですね。

それでも、石の猫たちを探しながら歩くだけで十分に楽しめました。

ジブリ感満載の建物

10. 猫の横丁(長江CUBE):地元の方との温かい交流

      
猫の細道の近くで、「猫の横丁」という看板に惹かれて立ち寄ったのが「長江CUBE」という施設です。

ここは、かつて「尾道海技学院長江寮」だった建物をリノベーションし、食・アート・映画などをテーマにした文化発信拠点として再生された場所です。

昭和レトロな雰囲気が残る空間には、猫グッズやアート作品が展示されていました。

はちみつレモンティーを飲みました
猫のスプーンがかわいい!

ここのご主人がとても親切な方で、尾道観光に関する貴重な情報をたくさん教えてくださいました。

特に印象的だったのが、尾道の夜景に関するお話です。

【ご主人命名:オノミチ・オレンジ】
ご主人曰く、尾道の夜景は街灯の色で全体がオレンジ色に染まることから「オノミチ・オレンジ」と呼んでいるそうです。

そして、その絶景を見るためのベストスポットや行き方を、地図を使って丁寧に教えてくださいました。

さらに、翌日にしまなみ海道へ行くことを伝えると、「向島の高見山展望台からの眺めが良いよ」というアドバイスもいただきました。

ネット検索だけでは得られない、地元の方ならではの生きた情報は本当にありがたいものです。

カフェでいただいたハニーレモンティーの甘酸っぱさと共に、ご主人の温かさが心に残りました。

ちなみに、ここには6匹の猫がいるそうですが、この日はお休み中とのことで会えませんでした。

次回の楽しみにとっておきます。

店の外にも猫の形をしたオブジェや植木がありました。

木を守るために、ブロック塀の方に穴をあけるのが尾道流とのことです

11. 艮(うしとら)神社:時をかける少女の聖地

     
千光寺ロープウェイの山麓駅すぐ横に鎮座するのが「艮(うしとら)神社」です。

歴史と見どころ

創建は平安時代初期の806年とされ、尾道で最も古い神社の一つと言われています。

境内に入ってまず圧倒されるのが、頭上を覆う巨大なクスノキ群です。

       
樹齢900年を超えると推定されるこれらのクスノキは、広島県の天然記念物に指定されており、その生命力溢れる姿には畏敬の念を抱かずにはいられません。

この神社は、映画ファンやアニメファンにとっても聖地として知られています。

大林宣彦監督の映画『時をかける少女』では、原田知世さん演じる主人公が時空を超えて降り立った場所として登場します。

また、アニメ『かみちゅ!』に登場する「来福神社」のモデルになったとも言われています。

静寂に包まれた境内に立つと、長い歴史の重みと、物語の世界観が交錯するような不思議な感覚に包まれました。

12. 黄色い電車:瀬戸内の光を映して

尾道といえば、海沿いを走る黄色い電車をイメージする方も多いのではないでしょうか。

私もその一人で、「絶対に黄色い電車を写真に収めたい!」と思っていました。

踏切の音が鳴り始め、カメラを構えて待ち構えていると…やってきたのはシルバーの電車。

     
少しがっかりしましたが、気を取り直して別の場所で再びチャンスを待ちました。

しばらくして、鮮やかな黄色の車体が近づいてくるのが見えた時は、思わず心の中でガッツポーズをしました。

     
この黄色い電車は、JR西日本の山陽本線などで活躍している115系や113系という国鉄時代の車両です。

「濃黄色(こいきいろ)」と呼ばれるこの塗装は、瀬戸内地方の豊かな海に反射する陽光をイメージしているそうです(地元では「末期色」などと揶揄されることもあるようですが、風景の中にあるととても絵になります)。

レトロな街並みと、鮮やかな黄色い電車のコントラストは、尾道ならではの旅情を誘う風景でした。

13. 向島への連絡船:100円の船旅

      
夕暮れが近づいてきた頃、地元の方の足として欠かせない「渡船」に乗って、対岸の向島へ渡ってみることにしました。

尾道と向島の間には尾道水道が流れていますが、その距離はわずか数百メートル。

橋も架かっていますが、現在でも複数の渡船航路が現役で活躍しています。

今回利用したのは「尾道渡船(兼吉渡し)」です。

運賃は大人片道100円(現金のみ)。

船に乗り込むと、学校帰りの高校生や買い物帰りの主婦の方々が、自転車や原付と一緒に自然に乗り込んできます。

観光船ではなく、あくまで「生活の道」なんですね。

所要時間は約3分。

短い船旅ですが、水面近くから見上げる尾道の街並みは新鮮で、風がとても気持ちよかったです。

この渡船の歴史は古く、江戸時代から続いているものもあるそうです。100円で味わえる非日常体験、おすすめです。

14. 尾道の夜景(オノミチ・オレンジ):魔法のような夕暮れ

向島の兼吉(かねよし)渡船場に到着し、猫の横丁のご主人に教えてもらった夜景スポットへと向かいます。

渡船場から右へ進み、少し坂を登ったところにある公園が目的地です。

到着した頃には、ちょうど日が暮れて街に灯りがともり始めていました。

そして、目の前に広がったのは、まさに「オノミチ・オレンジ」。

ナトリウム灯の温かいオレンジ色の光が、尾道の斜面にへばりつく家々を優しく照らし出し、街全体がぼんやりと温かな色に包まれています。

水面にはその光が揺らめき、幻想的な雰囲気を醸し出していました。

派手なネオンサインの夜景とは違う、どこか懐かしく、心安らぐ夜景です。

「この景色を見るために、ここに来たんだ」。

そう思えるほど、美しい光景でした。教えてくださったご主人に、心の中で深く感謝しました。

帰りの船上からも、遠ざかるオノミチ・オレンジを最後まで楽しみました。

船の上からのオノミチ・オレンジ

15. 本通り商店街と旅の終わり

すっかり夜の帳が下りた尾道。

再び渡船で本土側に戻り、夜の本通り商店街を歩いてホテルへと向かいます。

昼間の賑わいとは打って変わり、静けさに包まれた商店街もまた風情があります。

   
     
半日という短い時間でしたが、尾道の魅力のほんの一部に触れることができたような気がします。

しかし、まだまだ見足りない場所、食べ足りないものがたくさんあります。

尾道は、一度訪れるだけでは味わい尽くせない、奥深い街だと感じました。

まとめ:尾道観光を振り返って

今回の尾道旅は、絶景、歴史、グルメ、そして人との出会いに恵まれた、本当に素晴らしい旅となりました。

特に印象に残ったのは、以下の3点です。

  1. 千光寺からのパノラマ絶景: 「PEAK」から見る箱庭のような街並みと瀬戸内の島々は必見です。
        
  2. 歴史を感じる街歩き: 古寺巡りや文学のこみち、昭和レトロな商店街など、歩くほどに発見があります。
         
  3. オノミチ・オレンジ: 地元の方に教えてもらった、向島から見る温かな夜景は忘れられない思い出になりました。

    
そして翌日は、いよいよ「しまなみ海道」の島々を巡る旅へと出発します。

向島の高見山展望台、因島のはっさく大福、生口島の耕三寺や未来心の丘など、さらなる絶景が待っています。

「しまなみ海道」は、別の記事にて紹介します。

尾道は、ただ観光地を巡るだけでなく、その土地の空気や歴史、そしてそこで暮らす人々の温かさに触れることができる街でした。

「心ほどける瀬戸内の絶景旅」、皆さんもぜひ体験してみてください。

YouTube動画では、この旅の様子を美しい映像と共にご覧いただけます。
ぜひ動画もチェックしてみてください!

      

  
最近動画をやり始めて思うのは、旅の思い出は写真よりも動画の方が鮮明に蘇ってくる、ということです。

実際にその場で見ていた景色よりも動画で観た方が奇麗だったりもします。

写真だと最近はアルバムも作成しないけど、動画だとYoutubeで気楽に観れるので旅の振り返りには最適です。    
              
      
今後も「カメラ」カテゴリーでは、旅の思い出やカメラ機材などのブログを随時更新していきます。

それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
    

klooktext
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※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。

尾道 しまなみ海道 サムネイル

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