AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
ノイズキャンセリング性能の評価が非常に高いBoseのワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」は、レビューサイトやYoutubeレビューを見ても結構高い評価を受けている製品です。
今回、Boseのワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」を購入したので、開封とファーストインプレッションをお届けします。
Bose QuietComfort Ultra Earbuds は、ノイズキャンセリング性能もさることながら、その音質も解像度・明瞭度が増した高音質なイヤホンです。
私にとっては初Bose製品です。
●自分に合ったイヤホンの選び方は、以下をご参照ください。
Bose QuietComfort Ultra Earbuds を購入した理由
購入理由は以下です。
- Bose QuietComfort Ultra Earbuds のノイズキャンセリング性能が高性能との評判が高く気になっていた。
- Boseサウンドを一度試してみたかった。
Bose QuietComfort Ultra Earbuds レビュー
装着感
耳にフィットしやすいイヤーフィンのおかげで装着感は良いです。
安定した装着感です。
耳から落ちる感じは全くありません。
初期接続
「Google Fast Pair」に対応しているので、初期接続は簡単です。
- イヤホンをケースから取り出すとペアリングモードになります
- Android 端末に近づけます
- Android 端末に「接続」ポップアップが表示されます
- 「接続」のポップアップをタップ
- 接続完了です
マルチポイント接続
今後のファームウェアアップデートでマルチポイント接続に対応予定とのことです。
2024年1月24時点で、まだ未対応のようです。
操作性
タッチセンサーでの操作になっています。
タッチセンサーの感度は良いです。
ただ、タッチしても「ピッ」と音は鳴らなので、タッチしたのかが分かりにくいです。
アプリのショートカット設定で、モード切替、イマーシブオーディオ、音声アシスタントにアクセスする、のどれかが設定ができます。
本体のみで、モードやイマーシブオーディオの切替ができるのは便利ですね。
アプリの操作については、アプリ自体が結構重いですね。
クリックしてからの反応が鈍く、すぐにレスポンスが返ってきません。
そして、アプリ上のイヤホンの接続が良く切れます。
音は鳴っているので実際は切れてはいません。
きっとアプリの作りの問題ではないかと思います。
確認したアプリのバージョンは、1.7.6 です。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングは評判通りの効きですね。
空間が無音になります。
これは色々なイヤホンを使ってきましたが、最強ですね。
※私は外でほぼ音楽を聴かないので、ノイズキャンセリング機能はそんなに重視はしていません。
外で車や電車など外部の音が聞こえないと怖いので…
外音取り込み(アウェア)
周囲の音がかなり自然に聴こえます。
イヤホンをしていない時と同じように外の音が聴こえます。
この機能も私はそんなに使わないので、重視していません。
※家で音楽聴く際は、敢えてノイズキャンセリングONで集中したい方です。
イコライザー
低音増強、高音増強、低音減衰、高音減衰 から選択可能。
また、自分で好みにイコライザー設定も可能です。。
私は、イコライザー設定で以下のように設定しました。
音質
- 高音は、イコライザー設定にもよりますが、割としっかり聴こえます。
ドラムのハイハットもしっかりと鳴っています。
また定位感も良いです。
- 中音は、ボーカルが自然にセンターに定位して良い感じです。
- 低音は、このイヤホンの最大の魅力です。
重低音が凄いです。
ただ、やみくもに重低音が響くのではなく、深く沈み込んでいて、柔らかさもあり、何ともいえない心地よさに包まれていきます。
私はこの低音は好きですね。
- ポップスは、明るい傾向の音色でかなりマッチします。
適度な弾力感もあり、低音のリズム感も良く気持ちよく聴けます。
- ロックは、ギターの歪感がとても良い感じに再現されています。
ドラムの音も生々しいです。
バスドラとベースの低音ははっきりと分離されており、同じ低音でも決して混在しません。
バスドラとベースが刻むリズムが心地良いです。
- ジャズは、ウッドベースの響きが圧巻です。
ドラムのライドシンバルの音も明瞭で気持ち良いです。
ドラムの音は生々しいです。
ホーンの音はもっと響き感があっても良い感じがします。
- アニソンは、重厚な低音が気持ちよく鳴ってくれます。
アニソンは下手をすると結構中音に集中し、詰まった音になりがちですが、Bose QuietComfort Ultra Earbuds は低音が充実しているので詰まった感じにはなりません。
- アコースティックは、アコースティックギターの音が気持ち良いです。
- クラシックは、大き目なホールでの演奏に聴こえます。
各楽器の定位感が良いです。
奥行感も感じられます。
低音が効いているので、クラシックも良い感じで聴けます。
- 音場はかなり広めです。
空間オーディオの精度も結構高いですね。
イマーシブオーディオは「静止」と「移動」の2つから選べますが、どちらもすごく自然な感じです。
人工的に作り込まれた高音がシャリつくこともなく、低音もしっかりと迫力で鳴らします。
私が以前に体験した Beats Fit Pro よりも空間オーディオの出来は遥かに良いです。
- 全体
何と言っても迫力のある重低音が特徴的です。
この低音が嫌な感じではなく、実に気持ち良いです。
低音好きな人にはたまらない音の出方です。
重低音が凄いからといって、決して中高音が薄くなったりはしません。
しっかり中高音も鳴るので、全体的に密度感の濃い感じの音色です。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel8 Pro Bluetoothコーデック:AAC
タブレット:iPad mini 6 Bluetoothコーデック:AAC
Bose QuietComfort Ultra Earbuds 開封
パッケージ
パッケージはこんな感じです。
パッケージは結構小振りでした。
パッケージから引き出すと中に別のケースが入っています。
中を開けるとイヤホン本体が入っています。
その下に付属品が入っていました。
外観
カラーはブラックとホワイトスモーク、ムーンストーンブルーの3色です。
今回はブラックを購入しました。
ケースはサラサラした感触のプラスチック素材です。
結構ケースに指紋などは付きやすい感じです。
こういう辺りはやっぱり金属性の方が質感が高いし良いですよね。
ケースの裏面にはボタンがあり、このボタンを長押しすることで、イヤホンの接続ができたりします。
充電ケースを開けるとこんな感じです。
イヤホンケースから取り出す際は少しコツがいる感じです。
内側にイヤホンを倒す感じにすると取り出しやすくなります。
イヤホンを耳に入れた時点で凄い重低音がズーンと鳴るのはBoseらしいですね。
いかにも重低音を鳴らすぜ!って言っているようです。
ケースの底面には充電用のUSB-C端子があります。
ケースは小振りで持ちやすいです。
小さい石鹸くらいの大きさです。
イヤホン本体はこんな感じです。
イヤホン本体の裏面にL・Rの記載があります。
付属品
- 3つのイヤーチップ (S、M、L) と3つのスタビリティバンド (S、M、L)
- 充電ケース
- USB-C (A to C) ケーブル (30 cm)
- セーフティシート
Bose正式HP参照
Bose QuietComfort Ultra Earbuds の主な特徴
世界最高クラスのノイズキャンセリング
各社が世界最高クラスと謳っていますが、Boseは間違いなく世界最高クラスのノイズキャンセリング性能だと思います。
状況に合わせて2つのノイズキャンセリングモードを組み合わせることもできます。
自動調整機能
CustomTuneテクノロジーが聴く人の耳に合わせてノイズキャンセレーションとサウンドパフォーマンスを自動調整します。
サウンドのカスタマイズの3つステップ:
- 耳の形状を分析
- 様々な耳の形状に適応
- パーソナライズして、常にベストな音質を実現
空間オーディオ対応
ついにBoseもBose Immersive Audioを搭載した独自の空間オーディオに対応しました。
快適な使用感、安定感
非常にソフトな傘型イヤーチップによって、外部のノイズを遮断します。
スタビリティバンドが耳にぴったりフィットすることで、快適な着け心地を生み出しています。
イヤーチップと合わせて9種類の組み合わせで、自分にとって最も良いフィット感を見つけることができます。
aptX Adaptive対応
Bluetooth伝送のためのコーデックとして、SBC、AACに加えて、aptX Adaptive(48kHz / 24bit)に対応しています。
- Snapdragon SoundによるaptX Adaptiveは、Snapdragon Sound認証デバイスを使用しているAndroidユーザーのみが利用可能です。
専用アプリ
Boseの専用アプリ「Bose Music」で、様々な設定が可能です。
かなり機能豊富です。
- モード
クワイエット、イマーション、アウェア から選択可能です。
- イコライザー
低音増強、高音増強、低音減衰、高音減衰 から選択可能。
また、自分で好みにイコライザー設定も可能です。
- ショートカット
イヤホンを長押しした際のショートカットの設定が可能です。
- イマーシブオーディオ
オフ、静止、移動 から設定可能です。
- ヒント
各種設定のヒントが参照できます。
- 設定
右上の歯車⚙マークを押すことで、設定画面が開きます。
製品をアップデート、イヤホンフィットテストなどの各種設定が可能です。
Bose QuietComfort Ultra Earbuds の主な仕様
製品名 | QuietComfort Ultra Earbuds |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive(48kHz / 24bit) ※1 |
重量 | イヤホン:約6.24 g(片側のみ:LR同値)、充電ケース:約59.8 g |
再生時間 | 約6 時間(イヤホン本体) 約24 時間(ケース込) |
充電時間 | イヤホン:約1 時間 充電ケース:約3 時間 クイック充電:20分の充電で2時間使用可能 |
充電端子 | USB Type C |
防水 | IPX4 ※2 |
ノイズキャンセリング | 〇 |
外音取り込み | 〇 |
マルチポイント | ✕ ファームウェアアップデートで対応予定 |
アプリ | 〇 |
ワイヤレス充電 | ※別売りケースが必要 |
Bose様のHPより
Bose QuietComfort Ultra Earbuds の正式HP
※1:Bluetoothコーデックについては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年8月最新】Bluetooth について、Bluetoothバージョン、Bluetoothコーデックを解説します。
※2:IP等級に関しては、以下の記事をご参照ください。
→【2023年9月最新】IP等級 ってよく聞くけど、よく分かっていない!? IP保護等級を解説します!
Bose QuietComfort Ultra Earbuds の価格
2024年1月にYahoo!オークションで未使用に近いものを、25,880円で落札しました。
2024年1月24日時点のAmazonでの価格は35,492円です。
※Amazonの価格は日々変動します。
まとめ
Bose QuietComfort Ultra Earbuds は、私にとってBose初体験でしたが、想像通りの重低音を鳴らしてくれました。
Boseは、1964年にアメリカで設立された音響機器メーカーです。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授だったアマー・G・ボーズ博士が、自身の研究の特許を製品化する目的で設立されました。
深みのある低音を大音量で響かせることができる重低音の良さが評判で、世界中から絶大な人気を誇っています。
飲食店などの店舗で流れている音楽は、そのスピーカーはよくBoseのスピーカーだったりします。
しかも割と小型のスピーカーでありながら、かなりの音量で低音を響かせるのが特徴です。
JBLなどとは違い、独自の路線で音を追求し、ノイズキャンセリングヘッドホンなど画期的な製品を世に送り出してきました。
「コンサートホールの臨場感と感動を、一般家庭でどう再現するか」という理念を実現するべく、室内音響学だけでなく、人間の音響心理学も組み入れた様々な研究開発を50年間ずっと追求し続けています。
コンサートホールの雰囲気を実現させるために、かつては音の直接音と壁などの反射での間接音を活かした音作りなどをしたりした音響設計を追求し続けている企業です。
例えば、独自のアクースティマス理論(US PAT.4549631)は、ボーズ独自のアコースティックフィルター効果を用いたもので、ウーファーユニットはキャビネット内部にマウントされており音響エネルギーはポート内の空気の質量に共振する形で外部に放射されます。
このため、キャビネット内で中高域エネルギーや歪が発生しても、その周波数エネルギーはポート内の空気の共振周波数とは異なるため共振が起こりません。
この方式によって高品位な低音が得られると共に、音源の方向感を与える高い周波数の歪がフィルターされることで設置位置を自由に選べます。
「コンサートホールの臨場感と感動を再現する」といった音響設計が、現代にも活きているのを実感できました。
その音はどっしりした重低音を土台に歪感のない中高音をしっかりと積み上げていました。
私は、BOSEの低音は好きですね!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
気になった方は以下リンクより製品を確認してみてください。
少しでも私の記事が皆さんの楽しいオーディオ・ビジュアルライフの一助になれば幸いです。
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それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!
※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
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