AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)でオーディオ歴40年以上のyacchiです。
以前に購入した EarFun Free Pro 3 が良かったので、EarFun Air Pro 4 を購入してみました。
今回は、完全ワイヤレスイヤホン EarFun Air Pro 4 をレビューします。
2024年7月29日の発売ですが、2024年7月31日の時点でAmazonでは早くも2000点以上購入されています。
これまた大ヒットの予感ですね。
実際に自分で購入して使用したレビューなので参考にしてみてください。
●自分に合ったイヤホンの選び方は、以下をご参照ください。
● EarFun Free Pro 3 のレビューは、以下をご参照ください。
レビュー 結論
私は実際に自分で EarFun Air Pro 4 を購入・使用して、その感想をまとめてみました。
色がブラック、シルバーホワイトがあるうち、私はブラックを入手しました。
EarFun Air Pro 4 レビューの結論は以下です。
- aptX Lossless・aptX Adaptive・LDAC対応で、音質面でぬかりなし!
- 機能性は非常に高い!
- ノイズキャンセリングの効きは凄い!
- アプリでできることが多い!
- コストパフォーマンス抜群!
この後、レビュー結論に至った理由を説明していきます。
結論に至った理由①:音質
EarFun Air Pro 4 のBluetooth対応コーデックは結構凄くて、SBC、AAC、aptx Lossless、aptx Adaptive、LDAC です。
いわゆるSnapdragon Soundに対応しています。
●Snapdragon SoundやBluetoothコーデックに関しては、以下をご参照ください。
以下、音質に関して詳しくレビューしていきます。
人によって音の好みは違うし、その時の体調や気分によっても感じる音質は変わってくると思っています。
あくまで参考程度にとらえてください。
音質評価(LDAC、イコライザー:デフォルト)
- 高音
高音はしっかりハイハットを刻みます。
若干強調気味の高音です。
しかし決してキンキンと耳に刺さることはないです。
- 中音
ボーカルは特段強調されることなく、自然にスーッと入ってきます。
ドラムの定位感はもう少し奥まってて欲しいかなぁ。
ドラムのスネアの音は良い感じです。
- 低音
低音は結構出ます。
結構滑らかに低音が出ます。
そこまで深くはないですが、重低音が鳴っている感はあります。
バスドラのズン!という感じは中々良く表現されています。
JBLの低音よりは少し柔らかさがあります。
- 音場
広くも狭くもありません。
イヤホンなので目の前にステージが浮かび上がってくる、なんてことはありません。
- 全体
さすがに JBL TOUR PRO 2 やピヤホン7 AVIOT TE-ZX1-PNK、DENON Perl Pro のようなフラッグシップ機には敵いませんが、それでもかなり高音質の部類です。
分かりやすく低音と高音を割と強調して音を派手にする弱ドンシャリ系の音作りではありますが、音色は明るく楽しく音楽を聴けます。
楽しく音楽を聴けるって、結構大事なポイントですよね。
全体的に柔らかめの音で、それでいて弾力感があり、高音がキンキン刺さることなく聴き疲れのしない音です。
イコライザーをカスタムすることで好みの音に調整することが可能です。
参考までに私のカスタムイコライザー設定を貼っておきます。
(私はドンシャリが好きです)
更に音にメリハリが出てきます。
- 音源:Amazon Music Unlimited ULTRA HD(24-bit/48KHz)、HD(16-bit/44.1KHz)
- 再生ジャンル:ポップス、ロック、EDM、ジャズ、アニソン、アコースティック、クラシック
- 接続機器:
スマホ:Pixel 8 Pro
相性の良いジャンル
- ポップス
- ロック
- EDM
- ジャズ
- アニソン
- アコースティック
全体的に相性の悪いジャンルは、ほぼないと思います。
クラシックはもう少しホール感や響き感・奥行感・重厚感が欲しいところですが、聴けなくはないです。
●Amazon Music Unlimited のレビューは、以下をご参照ください。
●Amazon Music Unlimited の契約は以下より
●Pixel 8 Pro のレビューは、以下をご参照ください。
結論に至った理由②:機能性
EarFun Air Pro 4 の機能性はかなり高です。
ワイヤレス充電に対応
EarFun Air Pro 4 はワイヤレス充電に対応しています。
マルチポイント対応
EarFun Air Pro 4 はマルチポイントに対応しています。
ただし、LDACで接続時はマルチポイントには対応しません。
この対応は他社製のイヤホンでも大体同じですね。
Google Fast Pair 対応
EarFun Air Pro 4 はGoogle Fast Pairに対応しています。
Androidデバイスとの接続はすごく簡単です。
イヤホンをでデバイスに近付けるだけで瞬時にペアリングが完了します。
ただし、LE Audio との併用はできません。
装着検出機能
EarFun Air Pro 4 は装着検出機能にも対応しています。
イヤホンを外すと音楽は自動で一時停止し、再度装着すると音楽が再生されます。
防水機能
EarFun Air Pro 4 はIPX5で、防水性能も高いです。
水道などの先から出る水流で、多少の水圧を受けても、機器が動作する水準です。
ジムやランニングなど汗をかく場面でも使用可能です。
結論に至った理由③:ノイズキャンセリング
EarFun Air Pro 4 のノイズキャンセリングは、ハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能に独自の「アダプティブノイズキャンセリング」を組み合わせています。
独自のQuietSmart 3.0により、外部のノイズを逆位相の波型で打ち消して、業界トップクラスのANC‐50dBのノイズキャンセリングを実現しています。
このノイズキャンセリングはかなり効きが良いです。
ノイズキャンセリングは、以下より設定可能です。
- 深いノイズキャンセリング
- バランス ANC
- AI環境適応型ノイズキャンセリング
- AIイヤー適応型ノイズキャンセリング
- 風切り音低減ノイズキャンセリング
「深いノイズキャンセリング」に設定するとエアコンの音はほぼ消えました。
また、外音取り込みも結構自然な聴こえ方です。
ほんの少しマイクで増音されたようなサーッというノイズが増強される感覚はあります。
結論に至った理由④:アプリ機能
EarFun Audioアプリで最初の接続は簡単です。
EarFun Air Pro 4 を選択して、接続をタップするだけです。
アプリの起動時にファームウェアのアップグレードがありました。
名前の変更
EarFun Air Pro 4 の名前の変更が可能です。
ノーマル・外音取込・ノイズキャンセリング切替
メインメニューからノーマルモード・外音取込モード・ノイキャンモードの切替が可能です。
ゲームモード
ゲームモードで更に低遅延にすることが可能です。
装着検出設定
装着検出のオン・オフの設定ができます。
イコライザー設定
イコライザーのプリセットはいくつかあります。
- デフォルト
- ボーカル減少
- ボーカル強化
- 低音ブースト1
- 低音ブースト2
- 低音ブースト3
- 高音ブースト1
- 高音ブースト2
- 高音ブースト3
- 低音を弱める1
- 低音を弱める2
- 低音を弱める3
- 高音を弱める1
- 高音を弱める2
- 高音を弱める3
カスタムイコライザーはかなり細かく設定可能です。
10個の周波数帯を変更することが可能です。
カスタム設定したものを保存できます。
適応イコライザーの設定
いくつかの周波数帯の音を聴いて、ボリュームバーを左右にスライドして、ピーという音が消えるところを見つけて設定します。
なんかこれはうまく設定できませんでした。
私の場合、ほぼ一番左の設定になってしまいました。
タッチセンサーのカスタマイズ
タッチセンサーのカスタマイズ設定も幅広くできます。
クリック・ダブルタップ・トリプルタップ・長押し に対して、以下より選択して設定可能です。
ほぼイヤホン単体でやりたい操作ができます。
- 音量を上げる
- 音量を下げる
- 次の曲
- 前の曲
- 再生/一時停止
- 音声/アシスタント
- ゲームモード
- ノイズコントロール
- 無効
このうちノイズコントロールは、ノイキャンモード、外音取込モード、ノーマルモード から循環範囲の設定ができます。
デュアルデバイス接続
マルチポイントのオン・オフの設定ができます。
このメニューで新しいデバイスの設定も可能です。
- LDAC使用時はマルチポイントの使用はできません
Bluetoothオーディオの品質
高音質BluetoothコーデックのLDAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Losslessの設定が可能です。
マイク設定
以下から設定可能です。
- 自動切り替え
- 常に右耳
- 常に左耳
音声ガイダンスの設定
以下から設定可能です。
- 英語
- 日本語
- 中国語
デフォルトは英語になっています。
日本語に変更すると、日本語ファイルがダウンロードされるので少し時間がかかります。
LE Audioの設定
LE Audioの有効化が可能ですが、Google Fast Pair との共存はできません。
●LE Audioに関しては、以下をご参照ください。
イヤホンを探す
イヤホンを紛失した際に音を出して探すことができます。
製品チュートリアル
製品のユーザーマニュアルを見ることができます。
紙のマニュアルを探さなくても良いので、地味に便利ですね。
よくある質問
これもWebサイトなどでは見かけますが、アプリに入っているのは有難いです。
結論に至った理由⑤:コストパフォーマンス
これだけの機能を装備していながら EarFun Air Pro 4 の価格は、9,990円(税込)です。
2024年8月1日現在ならAmazon、公式サイトともに 1,500円オフクーポンが配布されています。
実質、8,490円です。
これはコストパフォーマンスお化けでしょ!!
EarFun Air Pro 4 はこんな人におすすめ
- 1万円以内でとにかく機能性の高い全部入り完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 強力なノイズキャンセリングが欲しい人
- 低価格でも高音質フォーマット対応の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
EarFun Air Pro 4 は、とにかく機能性が高く、機能全部入りイヤホンです。
それでいて高音質フォーマットにも全て対応しています。
ほぼウィークポイントが見当たりません。
1万円以内で音質まで含めた全部入り完全ワイヤレスイヤホンを探している人には非常におすすめです!
EarFun Air Pro 4 アスレチックジムでの使用感
EarFun Air Pro 4 をアスレチックジムで使用してみました。
使用感としては以下です。
- 音楽を聴いたが音質には満足
- イヤホン本体のタップ操作で、「次の曲」や「ノイズコントロール」の切替ができた
- 外音取込は違和感なく使えた
詳しくみていきます。
EarFun Air Pro 4 アスレチックジムでの使用感:①音質
LDACで聴いてたんですが、普通に音質は良かったです。
Amazon Music Unlimited で、「J-POP for ドライブ」というプレイリストを聴いてました。
充分にトレーニングしながら音楽を楽しめました。
低音もしっかり鳴っているし、高音が出てこないこともなくしっかりハイアットの音も聴こえました。
これだけの音質があれば充分だと思います。
EarFun Air Pro 4 アスレチックジムでの使用感:②本体操作
イヤホン本体でトレーニング中に操作できたのは良かったです。
基本、デフォルトに近い設定で使用していました。
左イヤホン
- クリック:音量を下げる
- ダブルタップ:再生/一時停止
- トリプルタップ:前の曲
- 長押し:ノイズコントロール
右イヤホン
- クリック:音量を上げる
- ダブルタップ:再生/一時停止
- トリプルタップ:次の曲
- 長押し:ノイズコントロール
基本、問題なく操作できましたが、タオルで汗を拭く際にタッチセンサーが反応してしまい、音量が変わってしまうことがありました。
クリック時の設定は、再生/一時停止 などに設定しておいた方が良さそうです。
EarFun Air Pro 4 アスレチックジムでの使用感:③外音取込
トレーニング中は「ノーマル」モードで音楽を聴いてました。
特に違和感なく適度に外の音も聴こえて良かったです。
周囲の音をしっかり聴きたい時に、外音取込モードにしましたが、違和感なく周囲の音が聴けて良かったです。
充分実用的な外音取込だと感じました。
外観
パッケージ
EarFun Air Pro 4 のパッケージは小さく、イメージカラーの黄色が使われています。
外観
外観はこんな感じです。
イヤホン本体の外観はこんな感じです。
付属品
- ユーザーマニュアル
- 5種類のイヤーキャップ
- USB Type-C充電ケーブル
- イヤホンの掃除道具
主な仕様
製品名 | EarFun Air Pro 4 |
Bluetooth | V5.4 |
コーデック | SBC、AAC、aptx Lossless、aptx Adaptive、LDAC ※1 |
ドライバー | 10mm径ダイナミックドライバー |
再生時間 | ANC ON:7.5時間(イヤホン) ANC OFF:11時間(イヤホン) 充電ケース込みで最大52時間連続再生 |
充電端子 | USB Type C |
ワイヤレス充電 | ○ |
充電時間 | 1時間(イヤホン单体の場合) 2時間(USB-C経由の充電ケースの場合) 3.5時間(ワイヤレス充電器経由の充電ケースの場合) |
重量 | 5.2g (イヤホンのみ、片側) 56g(充電ケース込み) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ mm) | 62.4mm×46.6mm×29.2mm(充電ケース) |
周波数特性 | 2.402GHz~2.480GHz |
自動装着検出 | ○ |
低遅延モード | ○(ゲームモード) |
ノイズキャンセリング | ○ |
防塵防水 | IPX5 ※2 |
マルチポイント | ◯ |
アプリ | ◯ |
ハイレゾ認証 | ○ |
※1:Bluetoothコーデックについては、以下をご参照ください。
※2:IP等級に関しては、以下をご参照ください。