AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
近年、Vlog(ビデオブログ)の人気は高まる一方ですね。
スマートフォンでも手軽に動画撮影ができる時代ですが、より高品質な映像を求める方、あるいは特定の用途に特化したカメラを求める方にとって、コンパクトデジタルカメラは依然として魅力的な選択肢であり続けています。
特に、ソニーのVLOGCAMシリーズは、Vlog撮影に特化した機能と使いやすさで、多くのクリエイターから支持を集めています。
今回ご紹介するのは、そのVLOGCAMシリーズの最新モデル、「ソニー VLOGCAM ZV-1 II」です。
私自身、YouTubeで旅動画を制作しており、これまで様々なカメラを使用してきました。
そんな私が、なぜこのZV-1 IIに注目し、そして実際に購入するに至ったのか。
そして、私の奥様がこのカメラをどのように活用し、旅の思い出を記録しているのかを、詳細なレビューと共にお伝えしたいと思います。
本記事では、ZV-1 IIの購入理由から、実際の使用状況、画質や操作性に関する詳細なレビュー、良かった点や今一つだった点、さらには同時に購入したアクセサリーまで、余すところなくご紹介します。
このレビューが、VLOGCAM ZV-1 IIの購入を検討されている方、あるいはVlog撮影に最適なカメラを探している方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。




購入理由
私と奥様のVlog撮影スタイル
私がYouTubeで旅動画の制作を始めて以来、撮影は主に私が担当してきました。
しかし、旅先での撮影中、奥様が手持無沙汰になることがしばしばありました。
そこで、「奥様も自分の好きなものを自由に撮影できたら、もっと旅が楽しくなるのではないか」という思いが募り、奥様自身が撮影できるカメラの購入を検討し始めました。
これが、VLOGCAM ZV-1 IIとの出会いのきっかけです。
軽量・コンパクトへのこだわり
奥様がカメラを選ぶ上で最も重視したのは、「とにかく軽量であること」と「さっとバッグに入れられる大きさであること」でした。
旅先では、移動が多く、荷物はできるだけ軽くしたいものです。
重いカメラでは、持ち運びが億劫になり、せっかくの撮影機会を逃してしまう可能性もあります。
そのため、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラのような本格的な機材ではなく、気軽に持ち運べるコンパクトなカメラが理想でした。
ZV-1 IIは、その点において私たちの要望を完璧に満たしていました。
手のひらサイズのコンパクトボディと、約292gという驚きの軽量さは、まさに旅のお供に最適です。
動画撮影メインの選択
奥様が撮影したいのは、旅の風景や出来事を記録する「動画」がメインでした。
静止画撮影も可能ですが、主な目的はVlog素材の収集です。
そのため、動画撮影機能が充実していることは必須条件でした。
ZV-1 IIは、その名の通りVlog撮影に特化した設計がされており、4K動画撮影はもちろんのこと、Vlog撮影をサポートする様々な機能が搭載されています。
例えば、背景ボケ切り替え機能や商品レビュー用設定など、Vlogクリエイターにとって非常に魅力的な機能が満載です。
これらの機能が、奥様がZV-1 IIを選ぶ決定打となりました。
旅の思い出を彩るパートナー
このように、ZV-1 IIは、奥様が旅先で自由に動画撮影を楽しむための最適なパートナーとして迎え入れられました。
軽量でコンパクト、そして動画撮影に特化した機能が充実しているZV-1 IIは、私たちの旅の思い出をより豊かに、そして鮮やかに記録してくれます。
奥様がZV-1 IIで撮影した動画が、私のYouTube旅動画に新たな彩りを加えてくれました。
開封・外観:手に馴染むデザインと携帯性
VLOGCAM ZV-1 IIが手元に届き、まず感じたのはそのパッケージのコンパクトさでした。
箱を開けると、本体と必要最低限のアクセサリーが整然と収められています。
無駄を省いたシンプルな梱包は、環境への配慮も感じさせます。



本体を手に取ると、その軽さに驚かされます。
約292gという質量は、スマートフォンとほぼ同じか、それよりも軽いと感じるほどです。
手のひらにすっぽりと収まるサイズ感は、まさに「ポケットに入るVlogカメラ」という表現がぴったりです。
表面はマットな質感で、指紋がつきにくく、滑りにくい加工が施されています。
これにより、片手での撮影時でも安定したホールド感を得ることができます。

ボタン配置は非常にシンプルで、Vlog撮影に必要な機能が直感的に操作できるよう配置されています。
特に、動画撮影ボタンは大きく、押しやすい位置にあるため、とっさのシャッターチャンスも逃しません。

バリアングル液晶モニターは、自撮り撮影時や様々なアングルからの撮影時に非常に便利です。
全体的に、ZV-1 IIは、そのコンパクトなボディの中に、Vlog撮影に必要な機能と使いやすさを凝縮した、まさに「手に馴染むデザインと携帯性」を兼ね備えたカメラだと感じました。
この外観と携帯性こそが、奥様が旅先で気軽にVlog撮影を楽しむための大きな要因となっています。






付属品
- リチャージャブルバッテリーパック(NP-BX1)
- ウインドスクリーン
- ウインドスクリーンアダプター
ZV-1 IIには標準でウィンドスクリーン(モフモフ)が付属しています。
これは、内蔵マイクに装着することで、風切り音を効果的に抑制し、クリアな音声を録音するためのものです。
このモフモフは、カメラ内蔵マイク用としてはなかなか単体で販売されていないため、標準で付属しているのは非常に嬉しいポイントです。
ソニーのα7C IIのようなミラーレス一眼カメラでも、内蔵マイク用のモフモフは販売されていないことを考えると、ZV-1 IIがいかにVlog撮影に特化して設計されているかが分かります。


特長:Vlog撮影に特化したZV-1 IIの進化
VLOGCAM ZV-1 IIは、前モデルZV-1のコンセプトを継承しつつ、Vlog撮影に特化した機能をさらに進化させたモデルです。
特に注目すべきは、そのレンズと、ソニーが培ってきた映像技術が融合した様々な機能です。
超広角18mmレンズで広がる表現力
ZV-1 IIの最大の進化点の一つは、新開発のZEISS Vario-Sonnar T* 18-50mm F1.8-4.0のズームレンズを搭載していることです。
前モデルのZV-1が24-70mm(35mm換算)だったのに対し、ZV-1 IIは広角端が18mmと、より広範囲を撮影できるようになりました。
これはVlog撮影において非常に重要なポイントです。
自撮りをする際、背景を広く取り入れたい場合や、狭い室内での撮影、あるいは雄大な風景を収めたい場合に、この超広角レンズが威力を発揮します。
18mmという画角は、被写体と背景のバランスを考慮したVlogらしい映像表現を可能にします。
また、F1.8-4.0という明るいレンズは、暗い場所での撮影でもノイズを抑え、美しい映像を実現します。
広角側でF1.8という明るさは、背景を大きくぼかした印象的な映像を撮りたいVloggerにとって大きな魅力となるでしょう。

シネマティックVlog設定で映画のような映像を
ZV-1 IIには、Vlog撮影の表現力をさらに高める「シネマティックVlog設定」が搭載されています。
この機能は、複雑なカメラ設定をすることなく、映画のような質感の映像を簡単に撮影できる画期的な機能です。
設定をオンにするだけで、映像のアスペクト比が映画でよく使われる2.35:1のシネマスコープサイズになり、フレームレートも24fpsに自動設定されます。
さらに、「LOOK(ルック)」と「MOOD(ムード)」という2つの要素を組み合わせることで、映像の色合いやコントラストを直感的に調整できます。
例えば、「CLASSIC」と「OCEAN」を組み合わせれば、深みのある青を強調した、どこか懐かしい雰囲気の映像が生まれます。
これにより、初心者でもプロのような印象的なVlog映像を簡単に作り出すことが可能です。
実際に使用してみると、色合いも良く、シネスコープサイズは映画っぽい雰囲気を出してくれます。

進化したAF性能と手ブレ補正
ソニーのカメラが誇る高いAF(オートフォーカス)性能は、ZV-1 IIでも健在です。
高速かつ高精度なリアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AF(人物/動物)により、動き回る被写体や、顔の向きが変わる自撮りでも、常にピントを合わせ続けます。
これにより、ピントずれによる失敗を大幅に減らし、ストレスなく撮影に集中できます。

また、手ブレ補正機能も進化しており、歩きながらの撮影や、手持ちでのVlog撮影でも、ブレの少ない安定した映像を実現します。
特に、電子式手ブレ補正は、広角レンズとの組み合わせで、より広い範囲をカバーし、滑らかな映像を提供します。
高音質を実現する内蔵マイクと外部マイク端子
Vlogにおいて、映像と同じくらい重要なのが音声です。
ZV-1 IIは、高性能な「インテリジェント3カプセルマイク」を内蔵しており、クリアな音声を録音できます。

このマイクは、指向性を切り替えることができ、例えば自撮り時には自分の声をクリアに、周囲の音を抑えて録音するといった使い分けが可能です。
さらに、外部マイク端子も搭載しているため、より高品質な音声を求める場合は、お好みの外部マイクを接続して使用することができます。
これにより、風の強い場所や、周囲の騒音が気になる場所でも、クリアで聞き取りやすい音声をVlogに加えることが可能です。
主な仕様
ソニー VLOGCAM ZV-1 IIの主な仕様を以下の表にまとめました。
このカメラが持つ高い性能と、Vlog撮影に特化した機能がご理解いただけるかと思います。
項目 | 仕様 |
---|---|
センサータイプ | 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー |
有効画素数 | 約2010万画素 |
レンズタイプ | ZEISSバリオ・ゾナーT |
焦点距離(35mm換算) | 6.9 – 17.6 mm (18-50mm) |
F値 | F1.8 – F4.0 |
撮影距離(レンズ先端から) | 約5 cm – ∞ |
手ブレ補正機能 | 電子式 |
内蔵NDフィルター | ND (1/8 ND) |
動画記録 フォーマット (XAVC S 4K) 3840 x 2160 (4:2:0, 8bit) (約) | 29.97p (100Mbps / 60Mbps)、23.98p (100Mbps / 60Mbps) |
動画記録 フォーマット (XAVC S HD) 1920 x 1080 (4:2:0, 8bit) (約) | 119.88p (100Mbps / 60Mbps)、59.94p (50Mbps / 25Mbps)、29.97p (50Mbps / 16Mbps)、23.98p (50Mbps) |
質量 (バッテリー、SDカード含む) | 約292g |
モニター | 7.5 cm (3.0型) TFT駆動、921 600 ドット |
外部マイク端子 | 3.5 mmステレオミニジャック |
USB端子 | USB Type-C Hi-Speed USB 480 Mbps (USB 2.0)に準拠 |
使用状況:奥様がZV-1 IIで切り取る旅の思い出
VLOGCAM ZV-1 IIは、私の奥様にとって、旅の思い出を記録するかけがえのないパートナーとなっています。
このカメラが奥様の手に渡ってから、私たちの旅のスタイルにも少し変化が生まれました。
奥様の旅動画撮影スタイル
以前は私が撮影のほとんどを担当していましたが、ZV-1 IIを手にしてからは、奥様が自分の感性で自由に旅先の動画を撮影するようになりました。
特に、奥様は旅先の美しい風景や、ふとした瞬間の出来事を切り取るのが得意です。
例えば、歴史ある街並みを歩く人々の様子、カフェでくつろぐ時間、そして旅先で出会う美味しい料理など、私のYouTube旅動画ではあまり取り上げないような、日常のささやかながらも心温まるシーンを丁寧に撮影しています。
ZV-1 IIの軽量コンパクトなボディは、奥様が長時間持ち歩いても負担にならず、いつでも「撮りたい」と思った瞬間にすぐにカメラを構えられるため、多くのシャッターチャンスをものにしています。
私のYouTube旅動画での活用
奥様がZV-1 IIで撮影した動画は、私のYouTube旅動画の素材としても大いに活用されています。
特に、奥様が撮影する映像は、私のメインカメラで撮影する映像とは異なる視点や雰囲気を持っており、動画全体に深みと多様性をもたらしてくれます。
例えば、私が広角で風景全体を捉えている間に、奥様はZV-1 IIでその風景の中にある小さな花や鳥にズームして、細部まで美しく記録するといった連携も可能です。
これにより、視聴者の方々には、より多角的な視点から旅の魅力を感じていただけるようになりました。
奥様の映像は、私のYouTubeチャンネルの「Bロール」をメインとして、動画のクオリティを格段に向上させる重要な役割を担っています。
Bロール撮影のプロフェッショナル、奥様
奥様は、特に鳥や花など、自然の中の被写体をBロールとして撮影するのが得意です。
彼女は、被写体が納得のいく動きをするまで、粘り強く鳥を追いかけたり、花の最も美しい瞬間を捉えようと時間をかけたりします。
ZV-1 IIの優れたAF性能と、広角から望遠までカバーするズームレンズは、そのような奥様の撮影スタイルを強力にサポートしています。
例えば、遠くの木にとまっている鳥を捉え、その羽ばたきや鳴き声をクリアに記録したり、風に揺れる花びらの繊細な動きを美しく捉えたりと、奥様ならではの視点で、旅の情景をより豊かに表現してくれています。
奥様がZV-1 IIで撮影したBロールは、私のYouTube旅動画に欠かせない要素となりました。
レビュー:実際に使って感じたZV-1 IIの真価
VLOGCAM ZV-1 IIを実際に使用してみて、最も気になる点の一つが「画質」ではないでしょうか。
特に、動画撮影をメインとするVlogカメラとして、その映像表現力は非常に重要です。
ここでは、動画と写真、それぞれの画質について、私の率直な感想をお伝えします。
動画の画質
ZV-1 IIで撮影した動画は、さすがにフルサイズミラーレス一眼には及ばないものの、4K解像度で非常に綺麗に撮影できます。
特に、日中の明るい場所での撮影では、細部の描写も鮮明で、旅の感動をそのまま記録できるほどのクオリティです。
色合いも自然で、空の青さや木々の緑、そして被写体の肌の色なども忠実に再現されます。
Vlogカメラとして、この画質は十分に満足できるレベルだと感じました。
特筆すべきは、「おまかせオート」モードの優秀さです。
カメラ初心者の方でも、このモードを使えば、ほとんどの設定をカメラ任せで、そこそこ綺麗な動画を撮影することができます。
私の奥様も、ZV-1 IIを使い始めた当初は、しばらくこの「おまかせオート」モードで撮影していました。
複雑な設定に悩むことなく、すぐに撮影を始められる手軽さは、Vlog撮影の敷居を大きく下げてくれます。
今では奥様もシャッタースピード優先モードで撮影するなど、少しずつステップアップしていますが、初心者が気軽にVlogを始めるには、「おまかせオート」は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
作例①
地元の風景をおまかせオートで撮影してみました。
作例②
天橋立ビューランドをシネマティックVlogで撮影したものです。
ZV-1 IIに搭載された「シネマティックVlog設定」は、映像表現の幅を大きく広げてくれます。
この設定で「海の京都」を撮影した作例では、映画のような横長のアスペクト比と、深みのある色合いが相まって、旅の情景をよりドラマチックに演出することができました。
特別な編集スキルがなくても、カメラ内で簡単にシネマティックな映像を作り出せるのは、Vlogクリエイターにとって大きな魅力です。
海の京都のYouTube動画
YouTubeに上げた「海の京都」の動画です。
所々、ZV-1 IIで撮影されたカットが入っています。
写真:スマホでは撮れない表現力
奥様は動画撮影がメインで、写真はほとんど撮らないのですが、私がZV-1 IIでいくつか写真を撮影してみました。
ZV-1 IIは、APS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラと比較するとセンサーサイズは小さいですが、一般的なスマートフォンに搭載されているセンサーよりははるかに大きいため、写真の画質も非常に優れています。
特に、暗い場所での撮影や、背景をぼかしたポートレート撮影などでは、スマートフォンのカメラでは難しい表現が可能です。
細部の描写力も高く、旅先で出会った美しい風景や、印象的な瞬間を写真として残す際にも、十分なクオリティを発揮してくれます。












操作性:シンプルながら奥深い使い心地
VLOGCAM ZV-1 IIの操作性は、そのコンパクトなボディとシンプルなボタン配置により、非常に直感的で使いやすいと感じました。
カメラを手に取ってすぐに、基本的な撮影を開始できる手軽さは、Vlog初心者の方や、複雑な操作が苦手な方にとって大きなメリットとなるでしょう。
本体のボタン類は必要最低限に絞られており、動画撮影ボタンやズームレバーなど、Vlog撮影で頻繁に使う機能が分かりやすく配置されています。
これにより、とっさの撮影機会でも迷うことなく、スムーズに操作することができます。
また、バリアングル液晶モニターはタッチ操作に対応しており、メニューの選択や設定の変更、AFポイントの指定などを画面を直接触って行うことができます。
これは、特に自撮り時や、カメラを様々なアングルに構えて撮影する際に、非常に便利です。
一方で、ミラーレス一眼カメラのように、F値やシャッタースピードを直接変更できるダイヤル類は搭載されていません。
これらの設定は、液晶パネルのタッチ操作で行うため、慣れるまでは少しやりにくいと感じるかもしれません。
しかし、これはZV-1 IIが「コンパクトさ」を追求した結果であり、ある程度の操作性のトレードオフは避けられない部分だと理解しています。
Vlog撮影においては、オートモードで手軽に撮影できることが重視されるため、このシンプルな操作体系は、むしろZV-1 IIのコンセプトに合致していると言えるでしょう。
また、ZV-1 IIには、Vlog撮影をサポートするユニークな機能が搭載されています。
例えば、「背景ボケ切り替え機能」は、ボタン一つで背景のボケ具合を瞬時に切り替えることができます。
これにより、被写体を際立たせたい時や、背景の情報をしっかり見せたい時など、シーンに応じて表現を簡単に調整できます。
「商品レビュー用設定」は、商品を紹介するVlogで非常に役立つ機能です。
カメラの前に商品を持ってくると、自動的に商品にピントが合い、商品をどかすと再び人物にピントが戻るため、スムーズな商品紹介が可能になります。
これらの機能は、Vlog撮影の効率とクオリティを向上させる上で、非常に有効だと感じました。
総じて、ZV-1 IIの操作性は、Vlog撮影に特化したシンプルさと、タッチ操作による直感性を両立させています。
一眼カメラのような細かな設定ダイヤルはありませんが、Vlog撮影に必要な機能は網羅されており、初心者から上級者まで、幅広いユーザーが快適にVlog撮影を楽しめるように設計されていると感じました。
良かった点:ZV-1 IIの光る個性
VLOGCAM ZV-1 IIを実際に使ってみて、特に「これは素晴らしい!」と感じた点をいくつかご紹介します。
これらの点が、このカメラをVlog撮影の強力な味方にしていると確信しています。
驚きの軽量・コンパクトさ
まず何よりも、その「軽量・コンパクトさ」が挙げられます。
約292gという軽さは、長時間持ち歩いても全く苦になりません。
旅先では、観光地を歩き回ったり、移動手段を乗り換えたりと、常にカメラを持ち運ぶことになります。
そんな時、重いカメラだとそれだけで疲れてしまい、撮影意欲が削がれてしまうこともあります。
しかし、ZV-1 IIは、奥様の小さなバッグにもすっぽり収まるサイズで、いつでもどこへでも気軽に持ち運べます。
この携帯性の高さが、奥様が毎日Vlog撮影を楽しめている最大の理由と言っても過言ではありません。
ふとした瞬間に「あ、撮りたい!」と思った時に、すぐに取り出して撮影できるフットワークの軽さは、Vlogカメラとして非常に重要な要素です。
標準付属のウィンドスクリーン(モフモフ)の恩恵
ZV-1 IIには、カメラ内蔵マイク用のウィンドスクリーン、通称「モフモフ」が標準で付属しています。
これが地味ながらも非常に嬉しいポイントでした。
屋外でのVlog撮影では、風切り音が音声に混入し、せっかくの映像が台無しになってしまうことがあります。
このモフモフを装着することで、風切り音を効果的に抑制し、クリアな音声を録音することができます。
実は、カメラの内蔵マイクに装着するタイプのモフモフは、単体で探してもなかなか見つからないことが多いのです。
例えば、私が所有しているα7C IIのようなミラーレス一眼カメラでも、内蔵マイク用のモフモフは販売されていません。
ZV-1 IIがVlog撮影に特化しているからこそ、このような細やかな配慮がされているのだと感心しました。
これにより、外部マイクを用意しなくても、ある程度の環境下であれば高品質な音声を収録できるのは、Vlog初心者にとっても大きなメリットです。
頼れる手ブレ補正機能
Vlog撮影では、歩きながらの撮影や、手持ちでの撮影が多くなります。
そのため、手ブレ補正機能の性能は非常に重要です。ZV-1 IIの手ブレ補正は、電子式ながらも「割と効く」という印象です。
激しい動きを伴う撮影では、さすがにジンバルには及びませんが、日常的なVlog撮影であれば、十分にブレを抑えた安定した映像を記録することができます。
特に、奥様が旅先で風景を撮影する際は、視聴者が不快に感じない程度の滑らかな映像が撮れるため、安心して撮影を任せることができます。
ただ、さすがに歩き撮りをすると手ブレが発生してしまいます。
これにより、撮影後の編集作業での手ブレ補正の手間も大幅に削減され、効率的なVlog制作に貢献しています。
汎用性の高い18-50mmの画角
ZV-1 IIに搭載されている18-50mm(35mm換算)のズームレンズは、Vlog撮影において非常に使いやすい画角だと感じました。
広角端の18mmは、自撮り時に背景を広く取り入れたい場合や、狭い室内での撮影、あるいは雄大な景色を収めたい場合に最適です。
一方で、望遠端の50mmは、被写体をクローズアップしたい時や、少し離れた場所から撮影したい時に役立ちます。
この1本で、Vlog撮影に必要なほとんどのシーンに対応できるため、レンズ交換の手間がなく、撮影に集中できます。
特に、奥様が鳥や花などのBロールを撮影する際には、このズーム機能が非常に重宝しており、被写体に近づけない場合でも、ある程度捉えることができます。
寄れるレンズで広がる撮影シーン
ZV-1 IIのレンズは、最短撮影距離が広角側で約5cm、望遠側で約15cmと、非常に被写体に「寄れる」のが特徴です。
これは、特に食事シーンの撮影で威力を発揮します。
旅先での美味しい料理をVlogで紹介する際、料理にぐっと寄って、その質感や湯気、盛り付けの美しさなどを細部まで鮮明に記録することができます。
これにより、視聴者にも料理の魅力がより伝わりやすくなり、食欲をそそる映像を作り出すことが可能です。
奥様も、旅先で食べた美味しいものを記録する際に、この「寄れる」レンズの恩恵を最大限に活用しています。
明るいレンズで屋内撮影も安心
F1.8-4.0という明るいレンズは、屋内や薄暗い場所での撮影でも非常に頼りになります。
Vlog撮影では、カフェやレストラン、博物館など、照明が十分でない場所で撮影することも少なくありません。
ZV-1 IIの明るいレンズは、そのような環境下でもISO感度を上げすぎることなく、ノイズの少ないクリアな映像を撮影することを可能にします。
これにより、屋内の雰囲気や、被写体の表情を自然な明るさで捉えることができ、Vlogの表現の幅が広がります。
奥様も、旅先のカフェでくつろぐ様子や、美術館の展示物を撮影する際に、この明るいレンズの恩恵を感じているようです。
今一つだったこと:改善を期待する点
VLOGCAM ZV-1 IIは、Vlog撮影に特化した素晴らしいカメラですが、実際に使用してみて、いくつか「今一つ」だと感じた点も正直にあります。
これらの点は、今後のモデルで改善されることを期待しています。
液晶画面の明るさと屋外での視認性
最も気になった点の一つが、液晶画面の明るさです。
特に4K撮影時、液晶画面の明るさが調整できないため、屋外の明るい場所での撮影では、画面が非常に見えにくくなります。
日中の強い日差しの下では、何を撮影しているのか、ピントが合っているのかどうかすら判別しにくい場面が多々ありました。
これは、Vlog撮影において非常に重要な「画角の確認」や「表情の確認」を困難にし、撮影のストレスに繋がります。
この問題に対応するため、奥様は「HAKUBA 液晶モニタールーペ」を導入しました。
このルーペを液晶画面に装着することで、屋外でも画面が格段に見やすくなり、撮影の快適性が向上しました。
しかし、このルーペを使用すると、常に目の位置で撮影することになるため、手ブレしやすくなるというデメリットも発生します。
また、ルーペを装着することで、カメラ全体のサイズが大きくなり、せっかくのコンパクトさが損なわれるという側面もあります。
この点は、今後のモデルで液晶画面の輝度向上や、屋外での視認性を高める工夫がされることを強く望みます。

バッテリーの持ちと予備バッテリーの必要性
ZV-1 IIのバッテリーの持ちは、正直なところ「良くない」と感じています。
特に4K動画を頻繁に撮影する場合、1日の旅の撮影途中でバッテリー交換が必要になることがほとんどです。
予備バッテリーを複数持ち歩くことは必須であり、充電器も常に携帯する必要があります。
旅先で充電できる場所を探す手間や、バッテリー残量を気にしながら撮影するストレスは、Vlog撮影の楽しさを半減させてしまう要因にもなりかねません。
コンパクトさを追求した結果、バッテリー容量に限界があるのは理解できますが、もう少しバッテリーの持ちが改善されれば、より快適にVlog撮影を楽しめるようになるでしょう。
この点も、今後のモデルでの改善を期待したいポイントです。
奥様は予備バッテリーを2個追加で購入し、常に持ち歩いています。
同時に購入したもの:ZV-1 IIをさらに快適に使うためのアイテム
VLOGCAM ZV-1 IIは単体でも素晴らしいカメラですが、より快適に、そして安心してVlog撮影を楽しむために、奥様にいくつかのアクセサリーを同時に購入するようすすめました。
これらは、ZV-1 IIの性能を最大限に引き出し、撮影のストレスを軽減してくれる、まさに「必須アイテム」と言えるでしょう。
予備バッテリーとマルチ充電器
前述の「今一つだったこと」でも触れましたが、ZV-1 IIのバッテリーの持ちは、特に動画撮影をメインにする場合、決して良いとは言えません。
そのため、予備バッテリーの購入は必須です。
奥様は純正の予備バッテリーを2つ追加で購入しました。
これにより、バッテリー残量を気にすることなく、長時間の撮影や、バッテリー交換が難しい場所での撮影も安心して行えるようになりました。

また、複数のバッテリーを同時に充電できるマルチバッテリー充電器も非常に重宝しています。
旅先では、ホテルに戻ってから限られた時間で複数のバッテリーを充電する必要があるため、一つずつ充電するのでは時間がかかりすぎます。
マルチ充電器があれば、効率的に充電を済ませることができ、翌日の撮影に備えることができます。
これは、Vlog撮影を頻繁に行う方には特におすすめしたいアイテムです。

ストラップで安心感をプラス
ZV-1 IIは非常にコンパクトで軽量なため、手持ちでの撮影が基本となります。
しかし、不意の落下や、長時間首から下げて持ち歩くことを考えると、ストラップは必須のアクセサリーです。
奥様は、首から下げられるタイプのストラップを購入しました。
これで、カメラの落下を防ぎ、安心して撮影に集中できるようになりました。
特に、旅先で人混みの中を移動する際や、不安定な場所で撮影する際には、ストラップがあることで精神的な安心感が大きく向上します。
注意しなければいけないのは、ミラーレス一眼カメラのように左右から装着するストラップは使用できません。
スマホのように1個所にストラップを装着する感じになります。
なのでスマホ用のストラップが使用可能です。
奥様は、ホワイトのZV-1 IIにしたので、ストラップはオレンジにしています。

HAKUBA 液晶モニタールーペで屋外撮影も快適に
液晶画面の屋外での視認性の問題を解決するために、奥様はHAKUBA 液晶モニタールーペを導入しました。
これは、液晶画面に装着することで、直射日光下でも画面をクリアに見ることができるようになるアクセサリーです。
これにより、屋外での撮影時でも、構図やピントをしっかりと確認しながら撮影できるようになり、撮影の失敗を大幅に減らすことができました。
常に目の位置での撮影になるため、手ブレしやすいというデメリットはありますが、屋外での撮影が多い方には、ぜひ検討していただきたいアイテムです。

液晶保護フィルム
念のため、液晶画面の保護フィルムも購入しました。


SDカード
撮影した画像を記録するためにSDカードは必須です。
奥様は以下を購入しました。
V60あれば書き込み速度も速く、充分です。


価格:ZV-1 IIは今が買い時か?
VLOGCAM ZV-1 IIの価格は、ソニーの公式サイトや大手家電量販店、オンラインストアなどで確認できます。
2025年7月現在、Amazonでの販売価格は100,000円(税込)前後となっています。
これは、Vlog撮影に特化したコンパクトデジタルカメラとしては、決して安価な部類ではありませんが、その性能と機能、そしてソニーというブランド力を考慮すると、妥当な価格設定と言えるでしょう。
ZV-1 IIは、超広角レンズ、シネマティックVlog設定、進化したAF性能など、Vlogクリエイターにとって魅力的な機能を多数搭載しています。
これらの機能は、Vlogのクオリティを向上させ、より表現豊かな映像制作を可能にします。
また、軽量コンパクトなボディは、日常使いから旅行まで、様々なシーンで気軽に持ち運べるため、Vlog撮影の機会を増やしてくれるでしょう。
もし、あなたがこれからVlogを始めたいと考えている初心者の方で、スマートフォンからのステップアップを考えているのであれば、ZV-1 IIは非常に良い選択肢となるでしょう。
複雑な設定に悩むことなく、手軽に高品質なVlogを撮影できる「おまかせオート」モードは、Vlog撮影の敷居を大きく下げてくれます。
また、すでにVlogを制作している方で、より広角なレンズや、シネマティックな表現を追求したいと考えているのであれば、ZV-1 IIはあなたのVlog制作を次のレベルへと引き上げてくれるはずです。
価格は決して安くはありませんが、ZV-1 IIが提供するVlog撮影体験と、それによって得られる映像のクオリティを考えると、十分にその価値はあると私は感じています。
特に、旅動画や日常Vlogなど、幅広いシーンで活躍してくれることを考えると、長期的に見ればコストパフォーマンスの高い投資となるでしょう。



まとめ:VLOGCAM ZV-1 IIはこんな人におすすめ!
ソニー VLOGCAM ZV-1 IIは、Vlog撮影に特化した機能と、軽量コンパクトなボディを両立させた、非常に魅力的なカメラです。
私の奥様が旅動画の撮影で活用しているように、このカメラは、Vlog初心者から、より表現豊かな映像を求める経験者まで、幅広いVlogクリエイターにおすすめできます。
ZV-1 IIの総合評価
ZV-1 IIは、超広角18mmレンズによる広がる表現力、シネマティックVlog設定による映画のような映像表現、そしてソニーが誇る高いAF性能と手ブレ補正機能により、Vlog撮影のクオリティを格段に向上させてくれます。
また、インテリジェント3カプセルマイクと外部マイク端子により、音声面でも妥協のないVlog制作が可能です。
軽量コンパクトなボディは、どこへでも気軽に持ち運べ、撮影の機会を増やしてくれるでしょう。
一方で、液晶画面の屋外での視認性や、バッテリーの持ちについては、改善の余地があると感じました。
しかし、これらはHAKUBA 液晶モニタールーペや予備バッテリーなどのアクセサリーで補うことが可能です。
これらの点を考慮しても、ZV-1 IIがVlogカメラとして非常に高い完成度を持っていることは間違いありません。
もしあなたが、
- Vlogを始めてみたいけれど、どのカメラを選べば良いか分からない初心者の方
- スマートフォンからのステップアップを考えている方
- 旅先や日常で気軽に高品質なVlogを撮影したい方
- より広角なレンズで、背景を広く取り入れたVlogを撮影したい方
- 映画のようなシネマティックなVlogに挑戦したい方
であれば、ソニー VLOGCAM ZV-1 IIは、あなたのVlogライフを豊かにしてくれる最適なパートナーとなるでしょう。
このカメラは、あなたの「撮りたい」という気持ちを強力にサポートし、素晴らしい映像作品を生み出す手助けをしてくれるはずです。
本記事でご紹介したZV-1 II本体や、Vlog撮影をさらに快適にするアクセサリーは、以下のリンクからご購入いただけます。
ぜひ、あなたのVlogライフをより充実させるために、これらのアイテムを検討してみてください。









最後までお読みくださり、ありがとうございました。
気になった方は以下リンクより製品の詳細を確認してみてください。

少しでも私の記事が皆さんの楽しいオーディオ・ビジュアルライフの一助になれば幸いです。
「カメラやオーディオ」などについての悩みや疑問・質問など、ご自由にコメント欄に投稿してください。
(コメント欄はこの記事の最下部にあります)
※いただいたコメントは全て拝見し、真剣に回答させていただきます。
それでは、楽しいオーディオ・ビジュアルライフを!!






※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。
コメント