【FiiO K7 レビュー】3万円台でデスクトップオーディオを極める!高音質DAC/ヘッドホンアンプの真価

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FiiO K7 レビュー アイキャッチ

AV情報家電 家電製品アドバイザー(エグゼクティブ等級)のyacchiです。
オーディオ歴は40年以上、ホームシアター歴は15年以上です。

この記事では、オーディオ・ビジュアル分野の専門家である私が、FiiO K7を徹底的にレビューします。

その驚くべき音質、使い勝手、そして私が実際に使用して感じた「真の価値」を、余すことなくお伝えします。

競合製品との比較から、購入を検討する上で知っておくべき注意点まで、あなたの疑問をすべて解消し、FiiO K7があなたの音楽ライフにどのような変化をもたらすのかを明らかにしていきます。

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目次
yacchi
家電製品アドバイザー(AV情報家電) エグゼクティブ等級
オーディオ歴40年以上。
ホームシアター歴15年以上。
2chのピュアオーディオで音楽を、サウンドバーでホームシアターを楽しんでいます。
コストパフォーマンスにはこだわりがあり、安価な製品でも徹底的に音質を向上させる策を試行錯誤しています。
オーディオ・ビジュアル(AV)ライフの楽しみの輪を広げたいと思っています。

FiiO K7とは?

FiiO K7は、中国のオーディオメーカーFiiOが開発した高性能なUSB DAC/ヘッドホンアンプです。

デスクトップオーディオ環境の構築を目的としており、PCやスマートフォン、タブレットなどと接続することで、高音質な音楽再生を可能にします。

特に、その価格帯からは想像できないほどの高音質と多機能性が評価されており、オーディオ愛好家から高い注目を集めています。

主要な特徴

高性能DACチップ搭載

旭化成エレクトロニクス(AKM)製のDACチップ「AK4493SEQ」を2基搭載し、高解像度な音源の再生に対応しています。
最大でPCM 384kHz/32bit、DSD256のネイティブ再生が可能です。

FiiO HPより

THX AAA 788+アンプ回路

ヘッドホンアンプ部には、THX社の特許技術である「THX AAA 788+」アンプ回路を採用。

これにより、低歪みでパワフルな駆動力を実現し、様々なインピーダンスのヘッドホンやイヤホンを余裕を持って鳴らすことができます。

FiiO HPより

豊富な入出力端子

USB Type-B、光デジタル、同軸デジタル、RCAライン入力といった多様な入力端子に加え、6.35mmシングルエンド、4.4mmバランスのヘッドホン出力、RCAライン出力、バランスライン出力(4.4mm)を備えています。

これにより、様々なオーディオ機器との接続が可能です。

FiiO HPより

独立した電源供給

デジタル部とアナログ部に独立した電源供給を行うことで、ノイズの混入を抑制し、クリアな音質を実現しています。

FiiO HPより

コンパクトな筐体

デスクトップでの使用を想定したコンパクトな設計でありながら、堅牢なアルミ合金製ボディを採用し、高い質感と耐久性を両立しています。

     
      
これらの特徴により、FiiO K7は、手軽に高音質なオーディオ環境を構築したいユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となっています。

私がFiiO K7を購入した理由

私はこれまで、PCオーディオ環境においていくつかのDAC/ヘッドホンアンプを使用してきました。

最初に導入したのは、「RATOC RAL-2496HA1」でした。

    
これは逸品館さんもおすすめしていた16bit/24bit、44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHzの各オーディオフォーマットに対応した製品でした。

音も解像度・明瞭度が高く良いものでした。

ただ、前面のボリュームでアクティブスピーカーの音量を調整できないのが最大の欠点でした。

次に手に入れたのは、「Audinst HUD-mx1」でした。

Amazonより

    
これは当時、その価格からは考えられないほどの高音質を提供してくれる素晴らしい製品で、私のPCオーディオの扉を開いてくれた一台です。

2013年当時の価格は、16,453円(税込)でした。

しかし、時代とともに音源のフォーマットも進化し、より高解像度な音源に対応できるDACへの興味が募っていきました。

また、「Audinst HUD-mx1」 のボリューム操作でガリガリと雑音が出るようにもなっていました。

さすがに「Audinst HUD-mx1」は限界かと思い、よりパワフルなヘッドホン駆動能力、さらなる音質の向上、そして将来的なオーディオ環境の拡張性を求めて、新たなDAC/ヘッドホンアンプの導入を検討し始めました。

そんな中、FiiO K7の存在を知りました。

THX AAA 788+アンプ回路によるパワフルな駆動能力、AK4493SEQデュアルDAC構成による高音質、そして豊富な入出力端子による拡張性。

特に、USB-A To USB-B で接続したいと思っていたので、FiiO K7のインタフェースはちょうど良かったのです。

これらが私の求める条件をすべて満たしているように思えました。

さらに、価格も手の届く範囲であり、コストパフォーマンスの高さも魅力的でした。

そして、2025年5月30日に、AmazonでFiiO K7を33,134円で購入しました。

Amazonポイントを有効活用できたことも、購入の決め手の一つです。

私の使用環境

FiiO K7を導入した私の現在の使用環境は以下の通りです。

使用用途は、主にYouTube動画作成時にiLoud Micro Monitor でモニターするために使用しています。

ヘッドホン、イヤホンを接続することはほとんどありません。

細かい音を聴きたい時にたまに使用するくらいです。

接続図

接続図は以下です。

PC:ドスパラ GALLERIA RL7C-R46-C5N

製品名GALLERIA RL7C-R46-C5N
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUインテル Core i7-13620H (最大4.90GHz/10コア/16スレッド)
グラフィック機能NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB GDDR6 Laptop GPU + インテル UHD グラフィックス
メモリ16GB DDR5 SO-DIMM (PC5-38400/8GBx2)
SSD1TB SSD (M.2 NVMe Gen4)
ディスプレイ15.6インチ ノングレア WQHD液晶(2560×1440ドット表示)
リフレッシュレート 165Hz
ディスプレイ色域sRGBカバー率95% (sRGB比100%)
入出力ポートUSB 2.0 Type A × 1
USB 3.2 (Gen1) Type A × 2
USB 3.2(Gen2)Type C × 1(データのみ)
映像出力端子:HDMI 2.1 Type A × 1、Mini DisplayPort (DP1.4a) × 1
サウンド端子:マイク入力 × 1 (3.5mmジャック)、音声入出力 × 1 (3.5mmジャック CTIA
カードリーダーSDカードリーダー (SD/SDHC/SDXC、UHS-I対応)
LAN1.0Gb Ethernet対応LANポート×1
無線LANインテル Wi-Fi 6E AX211NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps)
BluetoothBluetooth 5.3
サウンド内蔵ステレオスピーカー / HDサウンド
WEBカメラHD画質 WEBカメラ/IR専用カメラ(Windows Hello対応)
※内蔵位置:液晶パネル上部
標準キーボード日本語102キー (JIS配列準拠/かな印字/テンキーあり)
電源ACアダプター (230W)
マザーボードCPU内蔵マザーボード
メモリスロット x2 (最大 64GB) /M.2 スロット x2
バッテリー駆動時間(JEITA 測定法 3.0):4.3時間(動画再生時)/6.4時間(アイドル時)
光学ドライブ光学ドライブ無し
サイズ約 360(幅) x 245(奥行) x20(高さ[前])、28(高さ[後])mm
重量約2.2kg

USBケーブル:Audioquest USBケーブル シナモン(USB2.0・A-B)

   
PCとFiiO K7は、「Audioquest USBケーブル シナモン(USB2.0・A-B)」で接続しています。

モニタースピーカー:iLoud Micro Monitor

項目詳細
ドライバー3インチウーファー(ネオジム)、3/4インチシルクドームツイーター
周波数応答45Hz~22kHz(-10dB)
出力70W(ピーク)/ 50W(RMS)(クラスDアンプ、4基)
入力RCA、3.5mmミニステレオ、Bluetooth(A2DP)
EQ設定デスクモード、低音(±3dB)、高音(±3dB)
サイズ幅90mm×高さ180mm×奥行き135mm
重量920 g(左スピーカー単体)、
800 g(右スピーカー単体)、
1,720 g(左右合計)

RCAケーブル:BELDEN 8412

FiiO K7 と iLoud Micro Monitor は、BELDEN ベルデン 8412 で接続しています。

開封・外観

開封

外箱はこんな感じです。

光沢感があって、少し高級感があります。

付属品

  • ACアダプタ
  • 電源ケーブル
  • USB Type A to Bケーブル
  • 6.3mm to 3.5mm変換アダプタ
  • クイックスタートガイド
  • 保証書

外観

FiiO K7のデザインは、非常にシンプルかつ洗練されており、どのようなデスクトップ環境にも馴染みやすい印象です。

無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインは、オーディオ機器としての機能美を追求しているように感じられます。

筐体は、全体的にマットブラックのアルミニウム合金製で、落ち着いた高級感を醸し出しています。

表面はサラサラとした手触りで、指紋がつきにくいのも嬉しいポイントです。

コンパクトなサイズ感でありながら、ずっしりとした重みがあり、安定感があります。

デスクトップに置いても場所を取らず、すっきりと配置できるのは大きなメリットです。

フロントパネルには、中央に大きなボリュームノブが配置され、その左右にGAINとOUTPUTの切り替えスイッチ、そしてINPUT切り替えボタン、さらにヘッドホン端子(6.35mmシングルエンドと4.4mmバランス)が並んでいます。

これらの配置は非常に合理的で、直感的な操作が可能です。

ボリュームノブの周囲にはLEDリングが配置されており、電源オン時には青く光り、視覚的にも美しいアクセントとなっています。

このLEDは、サンプリングレートによって色が変化するため、現在再生している音源の情報を一目で確認できるという機能性も兼ね備えています。
    
     

リアパネルには、USB Type-B、光デジタル、同軸デジタル、RCAライン入力、RCAライン出力、バランスライン出力(4.4mm)といった豊富な入出力端子が整然と配置されています。

それぞれの端子には明確な表記があり、接続時に迷うことはありません。

また、電源入力端子もリアパネルに配置されているため、配線がごちゃつくことなく、すっきりとしたデスクトップ環境を維持できます。
     
     

   
THXのロゴが上面にあります。

  
上面の後方にはFiiOのロゴが。

   
側面には何もありません。

   
電源は3つ口のミッキー型です。

   
デスクトップに置いた感じ。

Audinst HUD-mx1とのサイズ比較

モデル名横幅奥行き高さ重量
FiiO K7約12cm約16.8cm約5.5cm約610g
HUD-mx1約10cm約10.5cm約2.9cm約350g

     
FiiO K7の方が一回り大きく重いですが、その分、安心感があります。

奥行きはかなり、K7の方が大きいです
Audinst HUD-mx1の背面

音質

FiiO K7を導入してまず感じたのは、その音のクリアさとパワフルさです。

今まで使用してきたAudinst HUD-mx1と比較しても、FiiO K7は一歩抜きん出た音質を提供してくれます。

今まで使っていたDACとの比較

Audinst HUD-mx1は、その価格帯では非常に優れた音質を提供してくれましたが、FiiO K7と比較すると、音場の広さや解像度において一歩譲ります。

特に、低音の締まりや高音の伸びやかさにおいて、FiiO K7の優位性を感じます。

HUD-mx1は全体的に暖かく、アナログ的な音質が特徴でしたが、K7はより現代的でクリアなサウンドです。

音の傾向

FiiO K7の音の傾向は、非常にニュートラルでクリア、そしてパワフルです。

特定の帯域を強調することなく、音源が持つ情報を忠実に再現してくれる印象です。

高音は伸びやかで、刺さることなくクリアに響き渡ります。

中音はボーカルや楽器の音が鮮明に聴こえ、定位感も良好です。

低音は深く沈み込み、量感がありながらも締まりがあり、タイトなサウンドを奏でます。

また、音場の広さも特筆すべき点です。

左右だけでなく、奥行きや高さも感じられるような広大な音場が広がり、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感を味わうことができます。

これにより、音楽への没入感が格段に向上しました。

総じて、FiiO K7は、ジャンルを問わず様々な音楽を高音質で楽しむことができる、非常にバランスの取れたDAC/ヘッドホンアンプだと感じています。

高解像度な音源や高インピーダンスのヘッドホンをお持ちの方にも、自信を持っておすすめできる一台です。

操作性

FiiO K7の操作性については、全体的に良好な印象です。

ボリュームノブの電源オン・オフ

ボリュームノブを回して電源のオン・オフを行う方式は、カチッとしたクリック感があり、非常に分かりやすいです。

この感触は悪くありません。

ただ、ボリュームノブを回した際の感触は、少し軽く感じます。

私がこれまで触れてきたオーディオ機器のアンプのボリュームノブは、もう少し重みがあり、しっとりとした操作感のものが多かったため、個人的にはもう少し抵抗感があっても良かったかな、と感じました。

しかし、これはあくまで好みの問題であり、スムーズな操作を求める方にはむしろ好都合かもしれません。

フロントのGAIN・OUTPUT切替スイッチ

フロントパネルにあるGAIN(ゲイン)とOUTPUT(出力)の切り替えスイッチは、少し硬めの操作感です。

しかし、カチカチとしっかりと切り替わるため、誤操作の心配は少ないと思います。

この硬さが、安っぽく感じるという意見もあるかもしれませんが、私はむしろ確実な操作感として評価しています。

ただ、こちらもボリュームノブと同様に、もう少ししっとりとした高級感のある操作感があれば、さらに満足度が高まったと思います。

OUTPUTの切り替えは、LO、PRE、POの三種類があります。

  • LO:リアパネルのライン出力、音量固定
  • PRE:リアパネルのライン出力、音量調整可能
  • PO:フロントパネルのヘッドホン出力、音量調整可能

私はUSB-DACでiLoud Micro Monitor のボリューム調整をしたかったので、OUTPUTをPREモードにするとLoud Micro Monitorのボリューム調整ができるも良い点です。

PCやアクティブスピーカー側のボリューム操作は不便だからです。

INPUT切り替えボタン

INPUT切り替えボタンは、ストロークが浅く、押すたびにカチカチと小気味よく入力が切り替わります。

この操作感は非常に良好で、ストレスなく入力ソースを切り替えることができます。

ヘッドホン端子

ヘッドホン端子にプラグを差し込んだ際の感触は、しっかりと奥まで差し込まれ、簡単に抜けるような感じではありません。

これは非常に重要なポイントで、接続の安定性が確保されていることを意味します。

特に、高価なヘッドホンを使用する際には、不意の抜け落ちによるトラブルは避けたいものです。

この点においても、FiiO K7は安心して使用できる品質を提供しています。

気になった点

FiiO K7は非常に満足度の高い製品ですが、いくつか気になった点もあります。

価格について

私がFiiO K7を購入した際、Amazonで33,134円でした。

これは、以前使用していたAudinst HUD-mx1と比較すると、やや高価な部類に入ります。

もちろん、その価格に見合った音質と機能を提供してくれることは間違いありませんが、初めてUSB DAC/ヘッドホンアンプを購入する方にとっては、少し敷居が高く感じられるかもしれません。

しかし、その性能を考慮すれば、決して高すぎる価格ではないと私は考えています。

むしろ、この価格でこの音質と機能を両立している点は、FiiOの企業努力の賜物と言えるでしょう。

PCとの接続について

これはFiiO K7固有の問題というよりは、PCオーディオ全般に言えることかもしれませんが、PCがスリープした際などに、PCとK7の接続が切れ、PCの内蔵スピーカーで音が鳴ることが稀にあります。

この現象が発生した場合、K7の電源を一度オフにしてから再度オンにすることで復旧可能です。

私の環境では頻繁に発生するわけではありませんが、もし頻繁に発生するようであれば、少し煩わしく感じるかもしれません。

これは、PCの省電力設定やUSBポートの給電設定など、様々な要因が絡んでいる可能性があり、一概にK7の仕様とは断定できません。

しかし、ユーザーとしては、常に安定した接続を維持できることが理想であるため、今後の改善に期待したい点です。

        
  
これらの点は、FiiO K7の全体的な評価を大きく下げるものではありませんが、購入を検討されている方にとっては、知っておくべき情報だと感じました。

FiiO K7の技術仕様

FiiO K7の詳細な技術仕様は以下です。

DAC部

•DACチップ: AK4493SEQ × 2(デュアル構成)

•対応フォーマット:

 •PCM: 最大384kHz/32bit

 •DSD: 最大DSD256(11.2MHz)

•THD+N: 0.00009%(1kHz、A-weighted)

•SNR: 123dB(A-weighted)

•ダイナミックレンジ: 123dB(A-weighted)

ヘッドホンアンプ部

•アンプ回路: THX AAA 788+

•最大出力:

 •6.35mmシングルエンド: 1500mW(32Ω)、280mW(300Ω)

 •4.4mmバランス: 2000mW(32Ω)、560mW(300Ω)

•THD+N: 0.00018%(1kHz、32Ω負荷)

•SNR: 123dB(A-weighted)

•出力インピーダンス:

 •6.35mmシングルエンド: <0.1Ω

 •4.4mmバランス: <0.2Ω

入出力端子

•入力端子:

 •USB Type-B(USB 2.0)

 •光デジタル(TOSLINK)

 •同軸デジタル(RCA)

 •RCAライン入力(アナログ)

•出力端子:

 •6.35mmヘッドホン出力(シングルエンド)

 •4.4mmヘッドホン出力(バランス)

 •RCAライン出力(アナログ)

 •4.4mmライン出力(バランス)

物理仕様

•寸法: 約220mm × 130mm × 45mm

•重量: 約1.2kg

•電源: 外部ACアダプター(15V/2A)

•消費電力: 最大30W

これらの仕様からも分かるように、FiiO K7は非常に高性能なDAC/ヘッドホンアンプであり、その価格帯では驚異的なスペックを誇っています。

特に、THD+N(全高調波歪み率+雑音)の低さや、SNR(信号対雑音比)の高さは、音質の良さを数値的にも裏付けています。

出典:FiiO公式サイト

FiiO K7のメリット・デメリット

FiiO K7を実際に使用してみて感じたメリットとデメリットをまとめました。

購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

メリット

  • 圧倒的なコストパフォーマンス:
    3万円台という価格帯でありながら、高性能なDACチップとTHX AAA 788+アンプ回路を搭載し、高音質を実現しています。
    この価格でこれだけの音質と機能を兼ね備えた製品は、他にはなかなか見当たりません。
    まさに「価格破壊」と呼べる一台です。
        
  • パワフルな駆動力:
    高インピーダンスのヘッドホンでも余裕を持って鳴らしきれる駆動力は、FiiO K7の最大の魅力の一つです。
    これまで鳴らしきれなかったヘッドホンが、FiiO K7によって本来の音を奏で始める感動は、オーディオ愛好家にとっては何物にも代えがたいものです。
         
  • ニュートラルでクリアな音質:
    特定の帯域を強調することなく、音源が持つ情報を忠実に再現してくれるニュートラルな音質は、ジャンルを問わず様々な音楽を楽しむことができます。
    高解像度な音源の細部まで描き出す能力は、まさに圧巻です。
         
  • 豊富な入出力端子:
    USB、光デジタル、同軸デジタル、RCAライン入力といった多様な入力端子に加え、シングルエンドとバランスのヘッドホン出力、RCAライン出力、バランスライン出力(4.4mm)を備えているため、様々なオーディオ機器との接続が可能です。
    これにより、将来的なオーディオ環境の拡張性も確保できます。
          
  • コンパクトで洗練されたデザイン:
    デスクトップに置いても場所を取らないコンパクトなサイズ感と、シンプルかつ洗練されたデザインは、どのような環境にも馴染みやすいです。
    堅牢なアルミ合金製ボディも、所有する喜びを高めてくれます。
          
  • LEDインジケーターの視認性:
    ボリュームノブ周囲のLEDリングは、電源オン時の美しさだけでなく、サンプリングレートによって色が変化するため、現在再生している音源の情報を一目で確認できるという機能性も兼ね備えています。
    サンプリング周波数の表示例
    ・48kHz 以下 – 青
    ・88.2kHz 以上– 黄色
    ・DSD – 緑
    信号の入力が検出されない場合にはシアン色の表示を行います。
    電源をオンにすると、まず混色のライト表示がされた後に一旦消灯し、その後入力された信号に応じたカラー表示を行います。
       
  • クリーンな独立電源供給回路
    12Vの外部スイッチング電源から供給された電力は各ブロックを担当する低ノイズLDOによってクリーンな状態に保たれています。
    バズパワーだと音質面では不利だと思うので、独立電源のものが欲しかったでここは大きなメリットだと私は考えます。

デメリット

  • PCとの接続安定性(稀に発生):
    稀にPCがスリープした際などに、PCとK7の接続が切れ、PCの内蔵スピーカーで音が鳴ることがあります。
    これはK7の電源を入れ直すことで復旧可能ですが、頻繁に発生すると煩わしく感じるかもしれません。
    PC側の設定で改善される可能性もありますが、今後のファームウェアアップデートなどでより安定性が向上することを期待します。
        
  • ボリュームノブの操作感:
    個人的な好みの問題ですが、ボリュームノブの回転が少し軽く感じられます。
    オーディオ機器のアンプのボリュームのように、もう少し重みやしっとり感があれば、さらに高級感が増したことでしょう。
         
  • 3.GAIN・OUTPUT切替スイッチの操作感:
    こちらも個人的な好みの問題ですが、GAINとOUTPUTの切り替えスイッチが少し硬く、カチカチとした操作感です。
    確実な操作ができる反面、もう少ししっとりとした操作感があれば、より満足度が高まったかもしれません。

     
これらのデメリットは、FiiO K7の全体的な評価を大きく損なうものではなく、そのメリットがはるかに上回ると私は考えています。

しかし、購入を検討する際には、これらの点も考慮に入れることで、より納得のいく選択ができるでしょう。

競合製品との比較

FiiO K7を検討する際に、同価格帯の競合製品との比較は重要です。

私が実際に使用した経験を基に、主要な競合製品との違いをご紹介します。

FiiO K7 vs iFi audio ZEN DAC3

iFi audio ZEN DAC3 Amazonより

   
    
価格: FiiO K7(約33,000円)vs ZEN DAC3(約35,000円)

項目FiiO K7iFi audio ZEN DAC 3
DACチップAK4493SEQ x2Burr-Brown True Native DAC
対応サンプリングレートPCM 384kHz/32bit、DSD256PCM 768kHz/24bit、DSD512、MQA
ヘッドホンアンプTHX AAA-788+Balanced/Single-Ended
最大出力パワー (32Ω)560mW (シングルエンド)
2000mW (バランス)
210mW (シングルエンド)
300mW (バランス)
入力端子USB-B、COAX(同軸)、OPT(光)USB-C
出力端子RCA、4.4mmバランス、6.35mmシングルエンドRCA、4.4mmバランス、6.35mmシングルエンド
電源ACアダプター(独立電源)USB-Cバスパワー or DC 5V/0.5A
価格(参考)3万円台前半3万円台前半

[出典: FiiO公式ウェブサイト、iFi audio公式ウェブサイト]
    

音質:
ZEN DACは音楽を楽しく聴かせるタイプの音作りで、特に中域の表現力に優れています。
一方、FiiO K7はより原音に忠実で、細部まで描き出すタイプです。
どちらも高音質ですが、音の傾向が異なります。

駆動力:
ZEN DACも十分な駆動力を持っていますが、FiiO K7の方がよりパワフルで、高インピーダンスのヘッドホンを鳴らす際の余裕が感じられます。
FiiO K7は独立電源であるのに対し、ZEN DAC 3は基本的にUSBバスパワーで駆動します。
音質を追求する上で、独立電源はノイズの少ないクリーンな音を再生するために非常に有利です。

機能性:
ZEN DACのMQA対応は魅力的ですが、FiiO K7の豊富な入出力端子や高解像度音源対応(PCM 384kHz/32bit、DSD256)は、より幅広い用途に対応できます。

FiiO K7 vs TOPPING DX3 Pro+

TOPPING DX3 Pro+ Amazonより

    
    
価格: FiiO K7(約33,000円)vs DX3 Pro+(約25,000円)

項目FiiO K7TOPPING DX3 Pro+
DACチップAK4493SEQ x2ESS ES9038Q2M
対応サンプリングレートPCM 384kHz/32bit、DSD256PCM 768kHz/32bit、DSD512
ヘッドホンアンプTHX AAA-788+NFCA回路
最大出力パワー (32Ω)560mW (シングルエンド)
2000mW (バランス)
1800mW (シングルエンド)
入力端子USB-B、COAX(同軸)、OPT(光)USB-B、COAX(同軸)、OPT(光)、Bluetooth
出力端子RCA、4.4mmバランス、6.35mmシングルエンドRCA、3.5mmシングルエンド
電源ACアダプター(独立電源)DC 15V/1A ACアダプター(独立電源)
価格(参考)3万円台前半3万円台前半

[出典: FiiO公式ウェブサイト、TOPPING公式ウェブサイト]

    
TOPPING DX3 Pro+は、測定値に優れた製品として知られており、オーディオ愛好家の間でも高く評価されています。

音質:
DX3 Pro+は非常にニュートラルで測定値に優れた音質を提供しますが、FiiO K7はそれに加えて音楽的な魅力も兼ね備えています。
数値だけでは表現できない「音楽の楽しさ」において、FiiO K7に軍配が上がると感じます。

駆動力:
どちらも高い駆動力を持っていますが、FiiO K7のTHX AAA 788+アンプ回路による駆動力は、より安定感があります。

デザイン:
DX3 Pro+はよりコンパクトですが、FiiO K7の洗練されたデザインと質感は、所有する喜びを高めてくれます。

総合評価

これらの比較から、FiiO K7は価格帯を考慮すると、音質、駆動力、機能性、デザインのすべてにおいて非常にバランスの取れた製品であることが分かります。

特に、高インピーダンスのヘッドホンを所有している方や、将来的なオーディオ環境の拡張を考えている方にとっては、FiiO K7の多機能性と拡張性は大きなメリットとなるでしょう。

ただし、MQA音源を重視する方にはZEN DAC、測定値を最重視する方にはDX3 Pro+といったように、それぞれの製品にも独自の魅力があることは付け加えておきます。

よくある質問(FAQ)

FiiO K7について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1: FiiO K7はどのようなヘッドホンに適していますか?

A1: FiiO K7は、低インピーダンスから高インピーダンスまで、幅広いヘッドホンに対応しています。特に、300Ωを超える高インピーダンスのヘッドホン(SENNHEISER HD 660 S2、beyerdynamic DT 990 PROなど)でも余裕を持って鳴らすことができます。また、バランス出力(4.4mm)に対応しているため、バランス接続可能なヘッドホンをお持ちの方にもおすすめです。

Q2: PCとの接続で必要なドライバーはありますか?

A2: Windows 10/11では、基本的にドライバーのインストールは不要です。USB接続するだけで自動的に認識されます。ただし、より高音質で使用したい場合は、FiiO公式サイトから専用ドライバーをダウンロードすることをおすすめします。macOSでも同様に、基本的にはドライバー不要で使用できます。

Q3: スマートフォンやタブレットでも使用できますか?

A3: はい、USB Type-C to Type-Bケーブル(別売り)を使用することで、Android端末やiPadでも使用可能です。ただし、FiiO K7は外部電源が必要なため、モバイル用途よりもデスクトップでの使用に適しています。

Q4: 光デジタル入力の音質はUSB入力と比べてどうですか?

A4: 光デジタル入力も高音質ですが、USB入力の方がより高解像度な音源(PCM 384kHz/32bit、DSD256)に対応しているため、音質面ではUSB入力をおすすめします。ただし、光デジタル入力は電気的なノイズの影響を受けにくいという利点もあります。

Q5: バランス出力とシングルエンド出力の違いは何ですか?

A5: バランス出力(4.4mm)は、シングルエンド出力(6.35mm)と比較して、より大きな出力とノイズの少ない信号伝送が可能です。ただし、ヘッドホン側もバランス接続に対応している必要があります。音質的には、バランス出力の方がより立体感のある音場と、クリアなサウンドを楽しめます。

Q6: 他のオーディオ機器との接続は可能ですか?

A6: はい、FiiO K7はライン出力(RCA、4.4mmバランス)を備えているため、パワーアンプやアクティブスピーカーとの接続が可能です。これにより、ヘッドホンだけでなく、スピーカーシステムでも高音質を楽しむことができます。

Q7: 保証期間はどのくらいですか?

A7: FiiO K7の保証期間は、購入日から1年間です。正規代理店での購入であれば、日本国内でのサポートも受けられます。購入時のレシートや保証書は大切に保管しておきましょう。

Q8: 電源を入れっぱなしにしても大丈夫ですか?

A8: FiiO K7は、電源を入れっぱなしにしても問題ありません。ただし、長期間使用しない場合は、電源を切ることをおすすめします。また、雷などの際は、安全のため電源を切り、電源ケーブルを抜いておくことをおすすめします。

まとめ

FiiO K7は、その価格からは想像できないほどの高音質と多機能性を兼ね備えた、まさに「デスクトップオーディオの決定版」と呼べる製品です。

高性能DACチップとTHX AAA 788+アンプ回路の組み合わせにより、クリアでパワフル、そしてニュートラルなサウンドを実現し、あらゆるジャンルの音楽を最高の状態で楽しむことができます。

操作性やデザインにおいても、日常使いにおいてストレスを感じることはほとんどなく、デスクトップに置いても邪魔にならないコンパクトなサイズ感も魅力です。

PCとの接続に関する一部の課題はありますが、それを補って余りあるほどの音質と体験を提供してくれます。

もしあなたが、現在のPCオーディオ環境に物足りなさを感じているなら、FiiO K7は間違いなくその悩みを解決してくれるでしょう。

この一台を導入することで、あなたの音楽ライフは劇的に変化し、これまで聴こえなかった音、感じられなかった感動が、きっとあなたを待っています。

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音に癖付けがなく、実に高音質で伝達してくれます。

私のメインシステムのCDプレーヤー(Marantz SA7003/Live) → プリメインアンプ(DENON PMA-2500NE)にも使用しています。

     
         
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※この記事の内容はあくまで個人の見解で、間違っていたり、最新でない可能性があります。できるだけ公式サイトのリンクを貼っておきますので、正しい情報は公式サイトをご確認ください。


FiiO K7 レビュー アイキャッチ

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